幼児教育を語るひろば

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寂しい子どもたち

凶悪な事件に巻き込まれる子どもたちのニュースを見聞きする度に、寂しい子ども
たちが増えているような気がしてなりません。子どもだけではありませんが、人は
独りぼっちと感じる時が一番寂しいのです。

人間が社会生活を営むようになって、ずいぶん長い年月が経ちました。もう1人で
は、生き難い仕組みにもなっています。社会生活を言い換えれば、人と関わり合っ
て生きるということです。


脱線しないうちに、寂しい子どもたちの話に戻します。寂しい子どもたちとは、どんな
子どもを指すのでしょうか?

彼らに言わせると、自分に関心を持ってくれる人が1人もいないということです。寂し
い子どもたちの、ベストテンを紹介します。

  1、両親が、離婚した子ども。

  2、親が共働きのため、留守番の多い子ども。

  3、親が商売などで忙しく、かまってもらえない子ども。

  4、家族などの事情で、かまってもらえない子ども。
  (赤ちゃんがいる、介護の必要な病人・老人がいる、受験の兄姉がいる、等々)

  5、親が躾や教育等に厳しいので、家にいるのが苦痛な子ども。

  6、お小遣いが、もらえない子ども。(おやつ・おもちゃ・おみやげ等も)

  7、友だちが、いない子ども。(学校・地域に)

  8、学校が、嫌いな子ども。(勉強についていけない、先生・友だちが嫌い等)

  9、集団で、遊べない子ども。(消極的な性格、身体に障害がある等)

 10、〇〇〇ので、仲間はずれにされる子ども。
  (気が弱い、なんでも遅い、塾などで忙しい、遊び道具を持っていない、等々)


まだまだ他の理由で、寂しい子どもたちはいると思います。1~4のような場合は、
諦め型の親が多いようです。だからと言って幼い子どもを放っておいて、親としての
責任を果たさないでよいわけではありません。大きくなってからいくら可愛がっても、
寂しさによって受けた傷を癒すことは出来ないのです。

5以降の場合は諦めてはいないのでしょうが、仕方がないと思っているか気づいて
いない場合が多いようです。

ここで気をつけなくてはいけないのは、親の愛情を金品で代行することです。子ども
の機嫌をとるためにお金や物を与えても、お金や物が無いと何も出来ない子どもに
育てる心配があります。幼児ですとお金や物があれば、友だちが出来ると思い込ん
でしまいます。

また 「寂しいなんて根性がない! 我慢しろ!」と言うだけでは、子どもの寂しさは
消えません。中には 「寂しい思いをすれば自立が早くなる!」と、うそぶく親もいま
す。寂しさは、根性論では解決しません。 寂しさとは、心の問題・感情の問題なの
ですから・・・・ 

子どもがどうして寂しいのか? それを理解してあげることが、とても重要なことです。
寂しい子どもたちは、ある意味で生きる意欲を失いかけています。子どもが置かれて
いる寂しい環境から、何とかして子どもたちを救い出さなくてはなりません。

楽しい環境に変えてあげない限り、生きる意欲も甦ってこないのです。どうしたらよい
のでしょうか? 寂しさの原因にもよりますが、特効薬としては次のようなことが考え
られます。

 *可能な限り、親子が共に過ごす時間をつくる。

 *親の笑顔(特に母親の)・優しい言葉かけ・スキンシップを心がける。

 *親子で遊ぶ・一緒に外出する(買い物など)・会話を楽しむ。

 *話を聞いてあげる・一緒にお菓子を食べる・勉強を見てあげる。

 *(家族で一緒に)歌う・踊る・本を読む・絵を描く・工作 ・・・・をする。

 *(親子で一緒に)食事・家事・入浴・寝る。  等々


それでも全ての寂しい子どもたちに、効くとは限りません。大事なのは、子どもの
寂しい気持ちを受け止めて、「1人ではないよ!」と関わってあげることです。


寂しい子どもたちを、そのまま放っておくとどうなるでしょうか? やがて自分を受け
入れてくれるところ、例えば盛り場などへ出入りするようになります。ゲームセンター
・風俗店・不良仲間・暴力団等が、そんな子どもたちを餌食にします。

金品も一時的には寂しさを紛らわしてくれますから、お金の持ち出しなどに手を染め
るようにもなります。こそこそ持ち出しているうちは被害も少ないのですが、親を脅し
てお金を持ち出したりよそ様の金品を盗んだりもします。

行き着く果てには家出をして事件に巻き込まれる例は、今までにも一杯ありました。
また最悪の場合は、自殺に追い込まれることもあります。大人は(特に親は)寂しい
子どもたちを、もうこれ以上増やさないように努力しましょう!