幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

いちばん大切なもの

NHKの[ニュースウオッチ9]を見ていたら、関西学院大学の「死生学」の授業が
紹介されていました。「自分にとって大切なものは何か?」という課題を、学生た
ちに死と向かい合わせて考えさせるものでした。

自分にとって大切なものを学生たちに書かせて(10以上書かせたように思います)、
死期が迫った人の日記? の朗読を聞きます。そして自分が書いた大切なものを、
順位が低いと思うものから破り捨てて行きます。

「音楽がいちばん大切だ!」と話していた男子学生が、最後に残したのが「母」でし
た。ふだん気づかずにいた母への気持ちが大きくなって遺したと、彼は言います。
そして「身近にいる母や妹を、もっと大切にしたい。」、とも言っていました。

多くの学生たちが、「母」を残したと、ニュースでは伝えていました。

「焼け野の雉子(キギス) 夜の鶴」、という諺があります。親の(特に母親が)子を
思う気持ちが、極めて強いことを表わしています。キジは巣のある野原が焼けても、
危険を顧みずに子を助けます。 鶴は霜の降りる寒い夜になると、 羽でわが子を
覆って暖めてあげます。

動物でさえ母子の愛情は、こんなに強いのです。ましてや人間です!

子どもが最初に出会う教師は、母親だと言われます。母親の愛情と躾が、子どもに
深く刷り込まれます。だからこそ 母親が子どもを愛さない・育児放棄してしまうと、
子どもは正常に育って行きません。 たとえ育ったとしても、まともな人間にはなり
ません。

世界で最も成功したと言われるマイクロソフト社のビル・ゲイツ会長が、今月末には
第一線から引退して慈善活動に軸足を移されるそうです。

彼は貧しい人たちを援けるために、昨年度は2000億円余の資金援助をしました。
ちなみに同年度の日本の一般会計における「二国間無償資金協力」は2000億円
弱です。

ビル・ゲイツさんの母メアリーさんは、米国慈善団体「ユナイテッドウェイ」で活躍され
ていました。彼は 「幸運に恵まれない人を援ける大切さを、母が教えてくれた。」と
言います。

きっとビル・ゲイツ氏の第二の人生の扉は、お母さんが開いてくれたのだと思います。


私事ですが、私は母を亡くした時悲しみの涙を流しました。でも父親が亡くなった時
は、大往生と涙を流さなかったのを覚えています。 (母は80代 父は70代で亡く
なったのですが・・・)

「いちばん大切なものは何か?」と問われたら、私も「母」と答えます。