幼児教育を語るひろば

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わが子の非行で泣かないために

きょうは「家庭内暴力」について、 少し触れてみたいと思います。今回の秋葉原
殺傷事件の犯人も、家庭内暴力の兆候があったと聞いています。

新聞報道によれば、「親とは、うまくいっていなかった。」と供述しているようです。
彼の携帯サイトには、「無理やり勉強させられていた。」 「中学生になった頃に
は、親の力が足りなくなって捨てられた。」 などの書き込みがありました。

一般的に家庭内暴力は、母親・祖母・姉妹などの 家庭内でも力の弱い者に向け
られます。殴る・蹴るの暴力の他に、家具などを壊したり刃物を振り回したりします。

殆どの場合 外ではその素振りさえ見せず、おとなしくて目だった問題行動もあり
ません。ですから外部が気づくには、時間がかかります。

小さい時は、親の言うことをよく聞くいい子です。 成績も良く、親からも期待されて
いる子が多いのです。そんな子が、どうして暴力を振るうようになるのでしょうか? 
子どもの暴力が意味するものを、もっともっと突き詰めてみなければなりません。

高校生になると、子どもは身長も体重も親を超えて力も強くなります。暴力を振るう
だけでなく、野卑で粗暴な言葉を親に吐き付けます。

「オレが苦しんでいるのに・・・」 「オレをメチャメチャにしたのは、お前だ!」 「くそ
ばばぁ! 死んじゃえ!」 「オレの一生をどうしてくれる! 弁償しろ!」 ・・・・ 
こんな調子で、攻撃はどんどんエスカレートします。

ところが暴力行為の後ろには、弱い幼い心があるのです。 本当は勉強も成績も、
その他全てに自信がありません。やることが皆重荷になっていて、不安で不安で
たまらないのです。誰かに気づいてもらいたい・助けてもらいたい、そんな気持ち
で一杯です。

でも親は自分の不安を、しっかり受け止めようとしてくれません。 学校の先生も、
「がんばれ!」 と励ましてくれるだけです。友だちにも見栄があって、相談でき
ません。

「誰も味方になってくれない! 悪いのは自分ではなく周りの連中だ!」 家庭内
暴力を振るう少年たちは、こういう理屈に逃げ込んで自分を正当化します。

家庭内暴力を生み出す家庭は、どんな家庭でしょうか? 何か家庭に不満がある
ことは、確かです。

秋葉原殺傷事件の犯人も、「親が厳しかった」 「無理やり勉強させられた」 と話し
ているようです。 多分彼の両親にしてみれば、子どものためを考えて勉強に打ち
込ませていたのだと思いますが・・・・

でも人間らしい心を育てる方は、 どうだったのでしょうか? こちらの方は手抜きが
あって、親子らしい接触が乏しかったのではないでしょうか?

「勉強! 勉強!」 で育てられた子どもは、親に甘える方法も その裏返しの許さ
れる反抗も 知らずに育ってしまいます。

子育ては、親から子どもへの一方通行ではうまく行きません。一歩通行では、命令
や伝達が優先します。 家族としてのまとまりや家族関係も希薄になり、 子どもも
孤立し勝ちです。

家族としてのまとまりが無くなると、子どもの不安感は増すばかりです。家庭内暴力
を防ぐには、 何と言っても家族のチームワークです。 言い換えれば、家族の協力
関係です。

家庭内暴力の背景には、 必ずと言ってよいほどチームワークのよくない家庭があり
ます。
それに気づかない親が、意外と多いのです。子育てを、夫は妻任せ 妻は夫の
非協力をなじるだけの家庭に、よく見受けられます。、

チームワークは、親が子どもに甘いとか 厳しいとかは 関係ありません。 子どもは、
親が厳しいから反抗するのではないのです。  「よい習慣を身に付けさせたい! 
社会のルールを守らせたい!」と、真剣に注意したり叱ったりすると、子どもは素直に
受け入れます。

大事なのは、親が真剣に子育てに当たっている姿勢です。甘くても厳しくても、肝心な
のは 褒める・叱るのT(時)・P(場所)・O(場合)です。  (褒め方・叱り方のTPOに
ついては、次回に譲ります。)

叱り上手のこつとして 、「心は温かく 頭は冷ややかに!」 という言葉があります。
わが子の非行問題で泣く親が出ないようにという願いを込めて、 「家庭内暴力」に
ついて触れてみました。