幼児教育を語るひろば

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父親の役割

来週の日曜日は、「父の日」だそうです。よい機会ですから、父親の役割りについて
考えてみます。(そんなに大げさなものではありませんが・・・)

生まれたばかりの赤ちゃんは、2~3週間もすると微笑むようになります。 ただこの
微笑みは、母親に対してのものではないようです。赤ちゃんは生まれて1~2ヶ月の
間は、自分に親切にしてくれる人に好意? を示します。 (安心して接します)

3~4週間もすると笑うようになりますが、 この時期は母親と分かってくるようです。
母親以外の人間には、恐怖心を示します。

父親に対しては、どうでしょうか?

忙しくて赤ちゃんと接する機会が少ない父親は、赤ちゃんにとって見知らぬ存在です
から あやそうとしても泣かせてしまう場合が多いのです。 父親に対して笑い顔を
見せるのに、半年以上かかるのが普通です。

母親の子どもへの影響力は、7ヶ月までに決定付けられる(刷り込みされる)と言われ
ます。子どもを 「保護し」・「食事を与え」・「清潔を保ち」・「遊び」・「しつける」 作業
に、母親は四六時中関わっているからです。

関わることの少ない父親には、どうしても影響力が及びません。父親の力が及ぶよう
になるのは、3歳前後と言われています。

然し3年間父親が、全く子育てに関わっていないというわけではありません。普通は
母親が安心して出産・育児に専念できるように、陰から応援しています。

そして生まれてきた子どものために、より良い家庭作りに努力します。仕事にも意欲
的に取り組みますし、夫婦円満にも努めます。夫婦関係が不仲では、子どもは順調
に成長しません。(特に心の面で)

夫婦関係は子どもが生まれると、心理的にも物理的にも変わってきます。特に夫は、
第一子の場合子育てで何をしたらよいのか? 妻や子どもにどう接したらよいのか? 
戸惑います。 夫は自分の育児的役割りを、 無視されているような気持ちにもなり
勝ちです。

これが高じると、父親は影の薄い存在になりかねません。父親自身も子育てを母親
任せにして、放棄してしまうことがあります。

朝日新聞の連載コラムに、「おやじのせなか」 というのがあります。色々な父親像が
紹介され、興味があります。 連載からは、「尊敬する父親像」が浮かび上がってきま
す。それは家庭の人間関係の中で、父親が家族から浮き上がっていない存在である
ということです。

こういう父親は時には煙たがられますが、家庭での教育権(子育て権)を放棄している
わけではありません。おやじの後ろ姿が、子どもたちに影響力を与えています。

父親の子育ては、母親ほど直接的でなくてもよいのです。夫婦の関係を通して、間接
的に役立つことはいっぱいあります。父親は子どもにとって、「社会」を感じさせる初め
ての人間です。先ず父親から、社会人としてのイロハを学ぶのです。


殆どの子どもたちは、父親の生き方に反発しながら育ちます。でもいつか、父親と同じ
道を歩んでいる自分に気づきます。それこそ父親の、大事な役割りだと思います。