幼児教育を語るひろば

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「集団自決強制」に思う

教育に対して、国家権力の一番介入し易いのが、教科書です。何と言っても現場は
教科書中心ですから・・・

「沖縄戦で日本軍が、住民に集団自決を強制した。」という記述を、文科省が、昨年度の高校日本史教科書の検定で、修正意見を付けて削除してしまいました。

この問題で検定意見の撤回を求める集会が、昨29日に沖縄県宜野湾市の海浜公園で開かれ、11万人が集まったと報じられています。

安倍前首相は、「美しい国づくり」を合言葉に、教育改革を強行しようとしてきました。「美しい国」には、集団自決の強制や住民虐殺・慰安婦問題は馴染みません。

文科省の役人は(教科書調査官は)、それを先取りして「集団自決強制」の項目を、削除してしまったのではないでしょうか?

ただ、役人だけを責めるわけには参りません。沖縄戦で、約130人が集団自決した座間味島の隊長だった梅沢氏他が、「集団自決は、生存者らが戦後遺族年金を受けるために、軍の命令だったと証言したからで、命令はなかった。」と主張して、大江健三郎氏が書いた「沖縄ノート」(岩浪新書)の出版差し止めを求めた裁判が、今回の
問題の根拠にもなっているからです。

大江健三郎氏は、地元の資料などから、「軍の命令はあった」と、反論していますが、裁判は継続中です。

昨日の抗議集会を契機に、集団自決については、更に新しい事実が判明してくると
考えられます。

いずれにしても、集団自決のような事態に追い込んだのは、当時の国家権力です。
国家権力の手先として、軍隊が(武力が)あるのですから・・・

私も、幼い頭に「生きて敵の虜囚となるなかれ!」と、叩き込まれながら育ったのを、
思い出します。

教育は、国が栄える基にも滅ぼす基にもなることを、心しなくてはなりません。