幼児教育を語るひろば

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口は禍の元

「女性は子どもを生む機械」発言で、多くの国民から批判された柳沢厚生労働大臣の事件は、つい先日のことです。大臣も、つい本音をもらしてしまったのでしょう。

以後彼は、年金問題の矢面に立たされて弁明に努めていますが、あの事件で信用を失ったこともあり、説得力がありません。

ところで、「口」という字を使って作られた言葉は沢山あります。元々、体の部分名を
使った言葉は多いのですが、特に「口」は多いようです。

手元にある福武書店の「国語辞典」で探してみると、80語ほど載っています。新潮社の「新潮国語辞典」では、現代語と古語が載っていますから、150語くらいあります。

これらは「口」が頭に付く言葉で、「むだ口」・「悪口」・「無口」などのように、「口」が
下に付く言葉も数えたら、その数は倍以上になると思います。

「口」の付く言葉は、あまりよい意味では使われません。「口うるさい」・「口重い」
・「口惜しい」・「口軽い」・「口車」・「口先」・「口上手」・「口止め」・「口八丁」
・「口減らし」・「憎まれ口」・「かげ口」・「告げ口」等々。

よい意味で使われるのは、「口堅い」くらいでしょうか?

「口は善悪の門」と言います。現代人は、皆ストレスを抱えながら生きていますから、ふだん溜めている不平・不満・愚痴が、ついこの門から外へ出てしまうのでしょう?

振り込め詐欺でも、雪印・不二家・コムスン・NOVA、そして今回のミートホープと
続いた騙り商法でも、「口に蜜あり腹に剣あり」だったのです。

加害者は、口では甘い優しい言葉を言って、好意を持っているように見せますが、
内心では、悪意のある危険な剣を振りかざしていました。

多くの凶悪事件についても、同じようなことが言えるのではないでしょうか?

「口」は善悪の門ですが、関所がありません。ですから、言葉は自由に通行します。
自由はとても大事なことですが、だから何を言ってもよいわけではありません。
自分の言葉が、知らぬ間に他人を傷つける場合もあるのです。

「口と財布は締めるが得」という諺があります。おしゃべりと浪費は、後で後悔する
という意味でしょう。特に、人にものを言う時は、言葉を慎む心がけが大事です。

ただし、一生に1度というほどの決断が必要な時には、自分の口からはっきりと、
それこそ清水の舞台から飛び降りる気持ちで、自分の考えを主張しましょう!