幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

お祭りごっこ

先日S幼稚園から、「お祭りごっこ」の招待状が届きました。園児からのイラスト付きの可愛いカードも、添えられていました。

お祭りは、古今東西世界中の人々がみんな大好きです。由来や歴史はそれぞれ違っていますが、「お祭り」と聞いただけで、心が弾みます。

招待状には、「子どもたちの、手作りのお祭りです。」とありました。

なるほど、飾り物・おみこし(5基作られていた)・盆踊りのやぐら(ぬき材で四角に囲み 中に太鼓を置いただけのもの)・お店(それぞれ飾りつけなどを工夫)などから、
その様子が伺えました。

ほとんどの子どもたちは、ゆかたを着ての参加です。職員も、商店会から借りたはっぴを着て、雰囲気を盛り上げていました。

3日前に、園児たちは宣伝のため駅前通りの商店街を、揃いのはっぴを着て、5基のおみこしを担いで1時間近くも練り歩いてきたそうです。お店の人たちや、通行人からも応援の声がかかり、子どもたちも大満足だったとのことでした。

当日も、子どもたちはおみこしを担いで、園庭を練り歩きました。それから「恐竜音頭」と「どらえもん音頭」で、盆踊りです。踊りの振り付けは、教育実習生が考えたそうです。園児も、職員も、親も、楽しそうに踊っていました。

子どもたちにとって最高の楽しみは、「お店ごっこ」のようでした。園発行の模擬紙幣を持って、それぞれがお目当てのお店に向かいます。

手作りのお店は多種多様ですが、次のような店がありました。今の子どもたちが、
お祭りの出店をどんな風に見ているかが、よく分かります。
(買い物ごっこは前後半に別れ、売り手と買い手が交代する仕組みです。)

 *お店・1 (飛行機・パラシュート・パソコンなど)
 *お店・2 (お面・けんだま・絵本・マラカス・おにぎり・海苔巻きなど)
 *くじ引き・1 (手作りのくじ 景品の手作りおもちゃなど)
 *くじ引き・2 (手作りのくじ 景品の手作りおもちゃなど)
 *占いや (園庭のログハウスを活用 薄暗い感じで雰囲気がある)
 *屋台 (色紙などで作ったラーメン・焼きそば・たこ焼きなど)
 *ボーリング場 (大小のゴムボール ペットボトルを活用)
 *虫相撲 (カブト虫の切り絵を紙箱の上に置いて 箱を叩いて闘わせる)
 *おしゃれや (美容院 女の子に人気)
 *マッサージ (エステテックサロン)
 *劇場 (クイズあり 紙芝居あり)
 *ヨーヨー (本物で お母さん方が経営)

S幼稚園には大きな砂場があって、砂場での遊びに人気があります。砂場の遊びを
活かしたお店があるのでは? と思っていましたが、砂のお団子・砂の山・砂山のトンネルなどは、子どもたちにすれば夢の世界であり、ロマンであり、現実とは結びつかないようでした。

お店回りの最後に、私はマッサージ店に寄りました。大型積み木で作った椅子に横たわって、頭・腕・足のマッサージを受けます。次に姿勢を変えて、肩叩きです。

あまり手馴れているので、「近くにマッサージ屋さんがあるの?」と、子どもたちに聞いてみました。「エステテックサロンがあるよ。」と、さりげなく答えます。流石に「現代っ子だなー」と、感心させられました。

幼稚園に通うようになって、集団に適応し、集団生活に慣れてくると、集団のきまり
ごとも、自分たちで作り出すことが出来るようになります。特に遊びのルールなどは、自分たちの興味を増すために、変えることが出来ます。子どもたち手作りのお店は、遊びの技術を学ぶだけではなく、遊びを楽しくなるように、工夫しているのが分かり
ます。

男の子と女の子が、あまり意識し合わないのも、幼児期の特徴です。お祭りごっこの運営にも、男女が協力して活動していました。小学生になると、どうしても男の子と
女の子の間に、特別な感情が芽生えてきて、対立や反発が起きるようになります。
しかし、それも成長の証だと思いますが・・・

「お祭りごっこ」を楽しんでいる子どもたちと共に、私も楽しい幸せなひと時を過ごすことが出来ました。