幼児教育を語るひろば

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新入生と5月病

幼稚園の年少さん、小学校の1年生、新しい環境に入れられてから、1ヶ月が経ちました。特に小学1年生は、4月当初5・6年生のお兄さん・お姉さんと出合った時、ずいぶん大きくて、恐怖感を抱いたのではないでしょうか? いずれにしてもこの1ヶ月間、緊張の連続だったことでしょう。

さて、いよいよゴールデンウイークを迎えますが、新入生たちは、ちょっとひと息つけるのではないかと思います。

ところが、連休でお父さん・お母さんに甘えているうちに、やっぱり家が一番よくなって、連休明けに園や学校へは行くのが、嫌になってしまう場合があります。いわゆる新入生の、5月病です。

大人だって家の中と外では、ずいぶん違います。「外に出れば7人の敵がいる。」というくらいですから、お父さんも会社へ行くと、緊張しています。ですから家に帰ると、ステテコ1枚になって、ビール片手にテレビの野球放送で、くつろぐのです。

前に、S幼稚園のM先生が、こんな話をしていました。

「家庭訪問で、おうちでの様子を見せていただく中で感じることは、園では、年長さんあるいは年少さんとして、それぞれよくガンバッテいるということです。おうちの中では、お母さんに抱っこされたり、甘えてわがままを言ってみたり、幼稚園での姿とは、ずいぶん違うのです。
 でも、それでいいのですね。みんな、[家庭での自分]と[園での自分]とのバランスをうまく取りながら、[社会の中での自分]をつくっているのだと思います。」


「人、木石にあらず。」です。喜怒哀楽様々な感情を持っています。人は、うわべだけでは判断できない多様な面を、持っているのです。

それらの感情を、全て出し切って生活しているわけではありません。ある時は抑えたり、ある時は解き放ったりしながら、状況に応じてバランスを取っているのです。子どもたちも、全く同じです。

もし連休明けに、新入生たちが登園・登校を渋るようなことがあったら、どうしたらよいでしょうか?

緊張が解けて、ホッとしている状態が続いているだけですから、よくあることで、
それほど心配はありません。

一番よいのは、担任の先生を利用することです。先ず電話でよいから、声をかけてもらいます。そして、連休中の話を聞いてもらいます。それから、お母さんが子どもを連れて、一緒に先生の所へ行きます。そこで親子と先生で、家庭や学校での子どもの様子を中心に、話し合います。この時、先生が子どもの手を取って話し合うのが、子どもを安心させ安定させるコツです。

2・3日かかる場合もありますが、いつの間にか、5月猫は治ってしまいます。