幼児教育を語るひろば

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受験

昨日のA紙には、8ページにわたる別刷りの広告特集が付いてきました。しかもそのテーマが「教育」ですから、驚きです。「教育」も、広告される時代になったのです。スポンサーは、予備校・進学塾・受験教材出版社・外資系大学などでした。

でも、なかなか興味ある内容で埋まっていました。「民間出身の中学校長のインタビュー記事」「中学校受験の現状」「私立中学入学から大学卒業までの経費」「中高一貫教育の現状」「少子化で加速する大学改革」等々、広告の感じがしない読み応えがありました。

今年度、首都圏では、小学6年生6人に1人が、私立中学校を受験したそうです。ゆとり教育による学力低下、いじめなどによる学級崩壊の噂が、公立中学への不信感をあおったきらいがあります。安倍首相の、学力向上のための教育改革発言も、影響しているのでは? と思われます。

私立中学のよさについては、次のようなことがあげられています。
 
 *施設設備の充実
 *見学の精神に基づく筋の通った教育方針
 *中高一貫教育と充実した指導内容・組織
 *大学への進学実績


高校受験では、志望校を決めるのに、子どもの意志が尊重されます。実際、子どもたちは志望する学校に出かけて、自分の目で確かめ、納得してから決めています。然し中学受験では、どうしても親の意見が強くなります。

親も始めのうちは、子どもにとってどんな学校がよいか? どんな学校が子どもに合うか? などを考えて、学校の教育方針や雰囲気・特色などを調べます。それがいつの間にか、人気や偏差値の高い学校を選ぶ傾向になってしまいます。受験日が近づくに連れて、親は冷静さもなくして行くようですから、気をつけましょう。

もう30年も前になりますが、銀行に勤めていた友人が、「いまにローン地獄がやってくるよ。それは住宅費と教育費が、家計を圧迫するからだ。」と言っていました。広告特集に、教育費のことが載っていたので、ふと友人の予言を思い出しました。

私立中学から大学を卒業するまでにかかる経費は、次の通りです。
 
 *国立大で   1228万円
 *私立大文系で 1362万円
 *私立大理系で 1517万円


中学から大学まで10年として、月平均10,2~12,6万円かかることになります。これは学校へ払う分ですから、子どもの生活にかかる経費を考えると、もっと多くなります。さらに大学へ行って自宅から離れて生活すれば、下宿代・生活費等で、月10万円以上が加算されます。親の生涯賃金のかなりの部分を、占めることになります。

たかが教育の広告特集ですが、されど教育の広告特集です。我が子をどう学ばせたらよいか? 受験と子どもを取り巻く現状を、理解する手がかりになるのではないかと思いました。