幼児教育を語るひろば

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教師の資質 3

子どもから学ぶ姿勢
少子化のため、子どもの人数が少なくなってきたとはいえ、学級の子どもたちは10人10色、きかない子もいればおとなしい子もいる、反抗的な子もいれば素直な子もいる、理解が速い子もいれば遅い子もいます。

時には、はしゃいだりすねたり、泣いたり笑ったり、おしゃべりになったり黙り込んだり、子どもたちの様子を見ていると、実に多様なことに気づきます。

あまりにも多様で目まぐるしいため、教師は子どもの心の声やサインを見落としてしまい、受け止めてあげられないことがあります。

でも本物の教師は、どんなに忙しくても、子どもの様子から、どう対応すべきか、指導すべきかが判断できます。それは、子どもの問題を、自分のこととして受け止める感性でもあり、子どもの姿から学ぶ姿勢でもあるのです。

子どもの能力・特性をどう活かすか? 一人一人の子どもから学び取って下さい。子どもたちも、自分のことを分かってくれる先生を求めています。

陰から支える先生
それは、子どもを責めたてない先生のことです。愛情の押し売りもしません。大事なのは、子どもの勉強が(取り組んでいる作業が)終わるまで、傍らで見守ってくれる優しい先生です。

傍らにいるといっても、先生は1人の子どもに、付きっ切りになるわけにはいきません。そうではなくて、それぞれの子どもの努力を認めてくれる先生、結果をきちんと受け止めてくれる先生のことです。(たとえ結果の出るのが遅くなっても、自分のために待ってくれる先生)

一斉指導では、つい全体が理解することを、優先してしまいます。ですから理解の遅い子には口やかましくなって、急き立てたりしがちです。学級という集団の中で、個に応じた学習環境を構成することの難しさは分かりますが、それでも声をかけたり見守ったり、時には休憩時間や放課後などを利用して、個別指導に当たることは可能です。

「いつもあなたを支えているよ。」 そういう頼りになる先生を、子どもたちは求めているのです。

えこひいきの無い先生
私たちは、不公平な扱いをされると不愉快ですし、反発したくなります。「先生が嫌いだ!」と言う子の殆んどが、「えこひいきするから」と答えます。そして、「自分が一生懸命努力しても、先生は認めてくれない。」と、不満をこぼします。

教師にそんなつもりは無くても、ちょっとした言葉の行き違いなどから、不公平な扱いをされたと受け取る例は、よくあります。特に、愛情の不公平を感じた時、子どもの心は傷つき、場合によっては取り返しのつかない方向へ、子どもを追いやってしまうことがあります。

子どもたちが「えこひいき」を訴えた時、「お前は頭がいいのだからガマンしろ!」とか、「もう1・2年生と違うのだから、つまらないことを気にするな!」とか、「男(女)は、そんなことガマンしろ!」などと、励ますつもりの助言は失格です。

子どもたちは、先生の権威で押し切られたと思って、かえって傷つくのです。些細なことでも、訴えを聞いてあげることが大事です。聞いてあげるだけで、子どもの気持ちは半分治まってきます。

勉強の遅れている子、運動能力が劣る子、病身の子などに声をかける時も、注意が必要です。先生は励ますつもりで声をかけているのだと分かっていても、自分にはちっとも声がかかってこないとなると、嫉妬心のような感情が起きてしまうのです。

愛情が公平に配分できる先生を、子どもたちは望んでいます。