幼児教育を語るひろば

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教師の資質 2

大学入試センター試験が、昨20日から始まっています。昨年は、各地の高校で未履修問題などの騒ぎがあり、苦労している受験生も多いことでしょう。

ところで、新聞報道によると、教員養成大学や学部が敬遠されて、志望者が減る傾向にあるということです。

団塊の世代の影響で、教員も大量退職があって、就職し易い状況にあると言われるのに、どうしたことでしょう? いじめや必修科目の履修漏れ問題などが相次いだため、教育現場の印象が悪くなったせいでしょうか?

魅力のある教師を育てる前に、「教師には魅力が無い」と、若者たちから背を向けられるのが心配です。

きょうは、子どもたちから見た教師の資質について、考えてみます。言い換えれば、子どもたちは、教師に何を求めているのかと言うことです。


知識だけでは教えられない
物知りな先生は、一面子どもたちから尊敬されます。でも、その貯えた知識を、無理やりにでも、子どもたちへ注入しようと務めます。然し、子どもの受け入れ能力を無視したり、何とか分からせようと無理強いしたりしがちです。

金は金なりに、銀は銀なりに、銅は銅なりに鍛えなければ、それぞれの金属は、その特性を発揮しません。人間も同じです。一人一人個性があって、鍛え方がそれぞれ違います。

どうしても、一様に同じレベルに到達させようとして、子どもたちに発破をかけると、先生は指示や注意が多くなります。でも、子どもたちは、授業中の指示命令・注意を嫌がります。やがて、反発するようになります。

知識を伝授するのが、よい教えだと思っていると、子どもから嫌われるばかりでなく、子どもを悪くしてしまうこともあるのです。

子どもと遊ぶ先生
ドラマの金八先生は、教壇から離れて、子どもたちとよく話し合っています。時には家庭にまで足を運びます。子どもと気軽に話し合う先生、中学・高校では、特に子どもたちから期待される教師像です。

一方、幼稚園・小学校では、子どもとよく遊ぶ先生が、子どもたちから好かれます。実際、子どもと遊んでみると、子どもたちから生の声が伝わってきます。(言葉として耳から聞くだけでなく、その子の思い・感情が、五感を通して伝わってくるのです。)

自分のこと、家族のこと、友だちのこと、先生のこと、嬉しいことや不満に思っていること、夢や希望、・・・ いろいろなことが分かります。

教育の第1歩は、子ども理解に尽きます。それには、子どもと遊ぶのが、最良の手段なのです。それは、個人理解に役立つばかりでなく、学級なり学年なりの、集団としての状況把握にも役立ち、いじめ防止など、有効な手がかりになります。

首都圏では、5万人を超える小学生が、中学受験をする見通しで、過去最高の受験熱だそうです。都心部の小学校では、7割の子どもが受験すると報じています。

残念ながら受験生の親からは、子どもとよく遊ぶ先生は、歓迎されないと聞きました。「豊かな人間性が、遊びの中で育つのです。子どもと遊ぶ先生こそ、優れた教師の資質を持ち合わせているのです。」
と訴えても、このような親たちは、聞く耳を持たないでしょうね。 (つづく)