幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

教師の資質 1

教育再生会議が、第1次報告の最終案をまとめ、その骨格が昨18日に、明らかにされました。

「ゆとり教育を見直し学力を向上する」など、7つの提言と、その中で実現を急ぐものを特記した、5つの緊急対応で構成されています。

後から朝令暮改と言われないように、また、教育現場を混乱させないように、教育見直しの提言が、教育界に真に役立つものとなるように、祈っています。

提言の4つ目では、「教員の質の向上」をうたっています。要旨は次の通りです。

 あらゆる手立てを総動員し 魅力的で尊敬できる先生を育てる
 社会の多様な分野から積極的、大量に教員に採用
 メリハリある給与体系で差をつける
 不適格教員は教壇に立たせない


学校教育において、先生の果たす役割が大きいことは、言うまでもありません。
ところで、魅力的で尊敬できる先生とは、どんな先生のことを言うのでしょうか?

だいぶ前になりますが、私は、M市の新採用教員対象の研修会に招かれ、「教師の心得」について話をするようにと頼まれました。

当日、小中学校併せて、10人ほどの新採の先生方が集まりました。どの先生も、
生き生きとした表情で、真剣に私の話を聞いてくれました。私は話しながら、初心忘れるべからず、いつまでもこの姿勢を、子どもたちの前でも持ち続けて欲しいと、ひそかに願っていたのを思い出します。

ちょうどよい機会だったので、私は先生方に、「教師の資質として大切なものは何か?」と、尋ねてみました。そして、いくつでも思いつくままに書いてもらいました。

すると、実に沢山の回答がありました。新採の先生方が書いてくれたものを、回答の多い順に紹介してみます。(項目のみ)

専門的知識(専門性も含む) 指導力 健康(体力も含む) 児童・生徒理解
実行力(行動力も含む) 協調性(社会性・人間関係能力も含む) 判断力
教育観(信念も含む) 責任感 統率力 先見性 研究心 企画力 愛情 情熱
 

私はこれらの回答を見て、新採の先生方の教育にかける意気込みを、頼もしく思いました。そして、どれが1番大切かと序列をつけるような問題ではなく、自分が書いたことを、常に座右の言葉として、情熱を持って、子どもたちの指導に当たるようにと話しました。

「愛情」と書いた先生がいましたが、愛情は、教師以前の人間性の問題でもあると思います。「子どもに愛情が持てなくなったら、教師を辞めるべきです。」と、私は先生方に言いました。

教師の資質は、どうしても教師の立場、あるいは大人の立場から論じられがちです。でも、子どもは教師をどう見ているのでしょうか? 教師の資質に、何を求めているのでしょうか?

次回は子どもの立場から考えてみます。