幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

自己コントロール

最近の事件では、加害者たちが「ムシャクシャしたから」・「頭に来たから」・「カッとして」などと、言い訳しているのをよく耳にします。要するに、自己コントロールが出来なくなっているのです。

彼らは、何か問題が生じると、自分で判断して行動する力が弱く、自分自身の責任で、処理する力がありません。いつでも、他人のせい・世の中のせいにして、責任を他へ転嫁してしまいます。

自己コントロールできなくなった原因は、何でしょうか?

小学校低学年の頃までは、親が聞き手になってあげさえすれば、子どもは身の回りの出来事について、積極的にしゃべってくれます。然し、幼年期を過ぎ小学校中学年頃になると、会話は急速に少なくなってきます。

自分の力で、そろそろ独立しようと考え始める頃ですから、親の助言や手助けも断るようになります。親を意識して避けようとしますから、親の方も、子どもとの接触の仕方が、難しくなってきます。

つまり、子どもとの距離を、どう取ったらよいかという課題が生まれます。

実際に、3・4年生になると、あまり学校のことや友だちのことを、話したがりません。子どもから無理に聞き出そうとすると、かえって背を向けられてしまい、いっそう口をつぐんでしまうことがあります。

こうなると親は不安ですが、実は、子どもたちの生活の様子も、今までとは、大きく変わってきているのです。

友人関係も広がります。遊びの内容も、行動範囲も複雑になります。勉強も難しくなってきます。いちいち親に報告し切れませんし、その必要も感じなくなってきています。それに、自分の力で処理する力も、少しずつついてきます。(大人から見ると未熟で危なく見えますので、頼りなく感じますが・・・)

この時期、親や家族にとって大事なことは、子どもが自分の力で成長しようとする意欲を、尊重してあげることです。それには、大人はあまり手や口を出さずに、目的に向って努力する子どもの様子を、暖かく見守ってあげることです。そして、過程を認め、褒めてあげることです。それが、子どもの独立を援ける有効な姿勢です。

独立が達成されるように支援されなかった子どもは、「幼児化」という退化現象が表われて、大人になりきれません。

ただ、注意することは、独立しようともがいている子供たちも、感動したこと、驚いたこと、心配したことなどは、親や家族に話したいと思っています。それを聞いてあげるような雰囲気が、家庭内にあることが大事です。

子どもが話したくない時は、無理に聞き出さなくても、様子で分かります。また、子どもが話してきた時には、面倒がったり、せっかく聞いても文句を言ったりでは、子どもも話をしなくなってしまいます。

自己コントロールする力が育つ時期を、子どもとの距離を上手に取りながら、家族の暖かい雰囲気づくりに努めましょう! 幼児化させないためにも。