幼児教育を語るひろば

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幼児の万引き

今朝 近所のTさんに会いました いつもの元気は無く ヒソヒソ声で 「幼稚園に行っている孫が コンビニでキャラメルの小箱を万引きした 万引きはクセになると言うが どうなんだろう?」 と言うのです

そこで 事後処置をどうしたのか聞いてみました

先ず キャラメルの小箱を きょうだいに自慢して見せたことから 万引きを家族が知ることになりました そこで祖父のTさんが 孫を少しきつく叱って 一緒に店へ謝りに行き 弁償してきたというのです

私は どう叱ったのかも聞いてみました Tさんは 「人の物を盗るのは泥棒で これから絶対に盗ってはいけない!」と 孫が納得するまで注意したと言います

「それで9割方よいと思う」 と私は言いました では後1割 何があったらよいのかというと 「盗ってはいけない!」 ときめ付けるだけでなく もう少し踏み込んで 「欲しいものがあっても 盗らないでガマンする心が大切!」と 善悪を判断して 自分の心にブレーキがかけられるように 心の問題として導くのがよいと Tさんに勧めました

もう1つは 「お店へ謝りに行くのは お父さんの方が効果がある」 とも言いました お祖父ちゃんとお父さんでは 子どもの緊張感が違います こういう時こそ お父さんの出番です

万引きは 10代の非行と思っている人が多いようです でも実際には 幼稚園児から小学校低学年児までが 関わっているのです

10代でも 万引きを犯罪と思っていない子は多いのですから 10歳以下ならなお更です 幼児にしてみれば 欲しい物がただで手に入るのですから面白くてなりません

幼児が万引きするのは あめ玉1個 消しゴム1つ程度ですから 金額的にも小額です 子ども自身も 品物の価値を見分ける力がありません ですから お店の方でも
見つけ難いし 見逃し易いのです

最初の万引きが見つかって注意されれば 幼児の場合は たいてい1回きりでやめるようです でも見つからないと 幼児期ほど習慣化し易いとも言われます

自他の所有物の区別がつくようになるのは 3歳になってからです 自分の物は分かっても 他人の物はよく分からないという子も 沢山います 同時に 人の物を盗ってはいけない 盗るのは悪いことだと 理解できるようになるのも この頃です でも どうしても欲しい物が目の前にあると 自分の物にしたいという気持ちが強くなるのも
この頃です

特に幼児期の万引きは 欲しいという意識が強くなると 悪いことをしているという意識が 引っ込んでしまいます ですからこそ してはいけないことには 判断のペタルを踏んで 自分でブレーキをかけられるようになることが求められます

店の品物の並べ方・管理の仕方が悪くても カギがかかっていてもいなくても 人が見ていてもいなくても 間違ったことはしないと 心にブレーキがかけられるような子に ぜひ育てましょう

こういう子が育ってくれれば いま問題になっている飲酒運転なども 心のブレーキをかけて 追放することが出来るはずです

ところで わが子の万引に気づいた親の対応で 好ましくない事例がいくつかあります 私の体験からまとめてみました 参考になさって下さい

*ドロボウだ! 家の恥だ! 出て行け! と怒りつけるだけ
*オロオロして 周りに気づかれないように気を使う
*友だちや 店のせいにする
*返せばよい(お金を払えばよい) 非行と受け止めない
*小額のことなので見逃す 気にしない


万引きに気づいて注意する時は ただ怒るだけでは効果がありません その子の
善悪の判断力が どう育っているかでずいぶん違います それを見極めて注意する
ようにしましょう

きょうはTさんとの会話から 幼児の万引きについて触れて見ました