幼児教育を語るひろば

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夏休み雑感 (3)

(夏休み中の体験から2題)

電車で
8月中旬 近くの私鉄駅から乗車してK市まで出かけました 午前11時頃でしたから 電車も比較的空いていました 空席を探したら 18~9歳の若者が 大股を広げ バッグを脇に置き 2.5人分くらいの座席を占領して 携帯でメールを打っている姿が 目に飛び込んできました

よく新聞の投書欄で 車内で傍若無人に振る舞う 若者批判の記事を目にしますが 全く同じ現象です でも 誰も注意する人はいません 勿論私もです 

若者は見るからにだらしない態度で 品性も欠けます うっかり注意して 逆恨みされたり暴力を振われたりする例を 私たちはたくさん知っています こういう若者を見かけるのは (若者ばかりではありませんが・・・) 空いてる電車の場合が多いようです 

私も経験がありますが 通勤などで混雑する時間帯には 前述のような光景にあまり出会いませんでした 混んでいる電車は その時の雰囲気というか かもし出すムードのようなものがあって みんな譲り合ってきちんと座っています

このムードが 私たちの社会規範意識を喚起するのだと思います つまり 社会生活への帰属意識のようなものを 生み出しているのです この時の人々には 連帯感があります

電車が空いている時は このつながりが切れてしまうようです でも 人はバラバラでも孤立していても 存在はしていけます しかも 座席を占領している若者自身は 孤立しているとは思っていません むしろ 独立 いや自由な存在と思っているのかも知れません ですから 他人から注意されたりすると 逆切れしてしまうのです

見方を変えれば こういう若者は 社会的な人間関係を(つながりを) 拒否しているのです (本当は 自分が困ると すぐに助けを求める弱さを抱えているのですが・・・) こんな若者が 社会性を取り戻すためには どんな手立てが必要でしょうか?

車掌さんが車内放送で 「座席を譲り合うように!」と 一生懸命訴えても 当人にその気がなければ無意味です 当人が気づかない限り 電車内での望ましい人間関係は 期待出来ないのです

このような事例の解決策は その場の指導で どうにかなるものではないのです
若者が育ってきた過程で 社会参加の気持ちを どれだけ教育してきたかにかかっていると思います


図書館で
調べたいことがあったので 近くの図書館へ出かけました 最近の図書館は 便利になったというか 利用しやすくなったというか 本を読む場所という雰囲気も ずいぶん変わってきました

来館者は 自分でコンピューターの端末を操作して本を選び 利用者カードのバーコードを機械にかざせば 希望する本が カウンターまで 運ばれて来る仕組みです

夏休みのせいもあるのでしょうか その日は「親子読書会」という催しがありました
ですから 図書館は親子連れで とても賑わっていました

図書館が集会活動の場として利用されるとは 古い私は想像もしていませんでした でも 図書館という公共施設で 幼い子どもたちが 早くから学習の機会を持つのは 大変よいことと感心ました

私は 本は借りて帰り 家で調べることにして しばらく「親子読書会」をのぞいて見ることにしました 中年の女性が ちょうど 民話を題材にした絵本の 読み聞かせをしていました 語り口がプロ級で 幼児も親たちも 引き込まれるようにして 聞き入っていました

読書に興味を持った子どもたちは やがて 積極的に図書館を利用するようになるのではないでしょうか いつの間にか 私自身も 読み聞かせに引き込まれていました