幼児教育を語るひろば

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わき見をする余裕

サッカーW杯で日本はオーストラリアに1-3で敗れました 前半に先制点を挙げただけに 惜しまれます でも いつまでも勝敗にこだわっているわけには参りません すぐに クロアチア・ブラジル戦が控えていますから むしろ今回は 小柄な日本人選手たちが 体格の優るオーストラリア勢に対して 先制点を 1時間近くもキープし続けた試合運びを 褒めましょう

スポーツに限らず 普段の生活でも 仕事でも 結果について あまりこだわった見方ばかりしていると 先が見えなくなってしまいます 「勝敗は時の運」という言葉もあります 次のクロアチア戦に 期待しましょう

「わき見をする余裕が大切」と 世界的数学者 広中平祐氏は 著書「湧源国家論」に書いています 一部を紹介しましょう

「ちょっと脇を見るとか 視点を変えるとか 一見無関係と思える分野の話に耳を傾けてみるとか 最初の着想と正反対の立場に立って 考え直してみるとかいった態度も 真理の発見のために必要だ・・・
そういった心の余裕が 自分自身の独創力を発揮するために 欠かすことのできない一面であることは 確かなようだ ゆとりとか余裕の基盤が 寛容性であることは言うまでもない」


そして 氏は 「寛容性とは ちがいを許し 幅を持って受け止めることができることだ」 と言っています

ところで 私たちの生活は わき見をする余裕があるでしょうか?

昨日の午後 学校帰りらしい母子と 電車で隣り合わせになりました (子どもは小学校1年生の男児です) はじめは 下校時の安全を守るためのお迎えだろうと思っていました ところがそうではなくて これから母親が その1年生を学習塾へ連れて行くところでした 

母親は 塾の学習予定表らしいものを出して 子どもに説明していました 「先週のテストの結果が悪かったから 今日はしっかり勉強してくるように!」と ハッパをかけています 子どもは素直に聞いているようでしたが 疲れているせいか 覇気がありません 時々アクビが出ます 「帰りはお父さんが迎えに行くからね」と 何回も念を押していました 夫婦で子どもの塾通いに 力を注いでいる様子が伺えます

母子の様子から この子は一人っ子なのかも知れないと 私は勝手に想像しました 母親の全てが 幼子の上にのしかかっているようにも感じました

次の駅で下車して行った母子を見送りながら 「お母さん もう少し子どもから離れてごらんなさい 子どもから目を逸らして わき見をする余裕が大切ですよ そうでないと お子さんは 潰れてしまいますよ」 心の中で 私はそう呼びかけていました

先日もクラス会で 定年を迎える団塊の世代の教え子たちに 「仕事ばかりに目を向けないで 今からでも遅くないから わき見をして 世の中の様子を 広く見聞きするように! 定年後の生活に役立つはずだから」 と話したばかりです