幼児教育を語るひろば

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四国遍路

今回は松山から足摺岬・高知・高松と 四国の西半分を V字形に周ってきました 
始めは殊勝にも お遍路さんの真似事をしたいと思っていましたが とんでもない思い上がりであることに すぐ気づかされました

松山市内だけでも お遍路さんが巡る寺院が 46番札所から53番札所まで 8寺もあります (浄瑠璃寺・八坂寺・西林寺・浄土寺・繁多寺・石手寺・太山寺・円明寺)

「樹瑠璃寺とはロマンチックなお寺だなあ」と 軽い気持ちで訪ねました ところが 
そこでお会いしたお遍路さんたちの話を聞いて ビックリしました

お遍路さんたちは 単に 物見遊山でお寺周りをしているわけではありません 弘法大師の修行にならって 大師の教えられた10戒を守りながら それぞれが修行のために 88の寺院を巡っているのです

お遍路さんの服装といえば 菅笠に白装束が定番で そこには「同行二人」 という文字が書かれています 「いつも お大師様と一緒」 という意味です 白装束も 「いつ途中でたおれても後悔しない」 という覚悟を表しています

最近は歩いて巡礼する いわゆる「歩き遍路」は 少なくなってきたそうです 全行程を歩くと 50~60日かかるとのことです バスツアーでも 10~13日はかかると
聞きました

巡礼は 1番札所の霊山寺(徳島県)から始めるのが順序です 1番札所の霊山寺から 23番札所の薬王寺までを 「発心の道場」といいます (いずれも徳島県)

ちなみに 24番札所最御崎寺から 39番札所延光寺までが 「修行の道場」 
(高知県) 40番観自在寺から 65番札所三角寺までが 「菩薩の道場」 (愛媛県) 66番札所雲辺寺から 88番札所大窪寺までが 「涅槃の道場」 (香川県) と言うそうです

近頃は Tシャツ姿のお遍路さんもいるそうですが 服装はともかく 金剛杖は必需品と言われました 杖は弘法大師のご分身で 無事巡礼が終わったら 最後の大窪寺へ奉納するのだそうです

お遍路さんの話を聞いているうちに 「お遍路さんとは何か?」が 少し分かってきました 弘法大師の10戒が どんなものか知らない私には それだけでも お遍路さんを真似る資格はありません でも 煩悩の多い私です もう1度出直して お遍路さんに挑戦してみようと思いました

四国の人たちは お遍路さんたちを 暖かく そして優しい気持ちで支えておられるのが よく分かります お土産やさんも 旅館の従業員さんも タクシーの運転手さんも バスガイドさんも 皆さん好意的な言動で お遍路さんたちを見守っていました

結果的に 今回の四国旅行も 観光が主になってしまいました
初めて訪ねた 内子・大洲の古い町並み 宇和島市の「南楽園」 土佐清水市の
「竜串海岸」などが 印象に残っています それに ここは2度目でしたが 増水による激流が 大歩危・小歩危の奇岩に当たって 水しぶきを上げていた様子も 目に焼きついています