幼児教育を語るひろば

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親と子

 WBC優勝・世界一

愛の感情が育つ時
子どもはお母さんのお腹で 266日間過ごしてから この世に生まれてきます お腹の中では お母さんの心臓の鼓動を聴きながら 安心して命を育んでいると言います

赤ちゃんが生まれると お母さんは4~5日の間に 授乳行為を覚えさせなければなりません 母親の80パーセントは 赤ちゃんを左手に支え 自分の左胸に押し付けるようにして 乳を飲ませたり 眠らせたりします (左利きの人も) こうすると お母さんの心臓の音が聞こえるので 赤ちゃんは安心します

赤ちゃんは 誕生時全く無能力で やっと手足を動かす程度です お母さんの支えや助けが無ければ 何も出来ませんし 生きられません ですから 3~4ヶ月もすると 母親を一番大事な保護者と認め お母さんの 全ての動きに反応するようになります 特に お母さんの心の動揺や落ち着きには 敏感に反応します

子どもの愛の感情は この時期までに育つとさえ言われます 私たちには 幼児期が終わって 残りの人生を歩む時も 母親のイメージが 強く残っているものです

1年も経つと 赤ちゃんは 物につかまって立ったり 伝い歩きしたりするようになります (個人差がある) 助けを借りずに歩くようになると 急速に言葉を覚えます

赤ちゃんは 本能的に 泣いたり むずかったり 笑ったりしますが それは メッセージを お母さんに送っているのです 「お腹が空いた」 「見て欲しい」 「抱いて欲しい」 「痛い! 痒い!」 「遊んで欲しい」 等々です

乳幼児期の お母さんの仕事は 5つあると言われます
1、危険から守る 2、食事を与える 3、体を清潔に保ってやる 
4、遊んであげる 5、基本的な「しつけ」をする

「しつけ」は 難しい問題です 賞罰を前提にする場合が多いのですが なかなか効果が上がりません 何と言っても お手本は親です 「しつけ」について もう少し詳しく
触れてみます

「しつけ」とは 人格形成のこと
望ましい社会性を身につけさせるのが 「しつけ」です 社会性は 言い換えると 「人間関係能力」です 人格はその人間関係の中で 形成されます しつけられないまま 子どもが大きくなってしまうのは 本人にとっても不幸なことです

最近の親は しつけに自信が無いと よく訴えます 「何をどうしつけたらよいのか 分からない」 「厳しすぎる・古いと言われないか」 「言葉で言っても言うことを聞かない」などと 悩みます 

「しつけを間違えると 子どもが 欲求不満になったり ノイローゼになったり 非行に走ったりしないか?」 という相談をよく受けます
この場合 親をよく観察してみると しつけに一貫性がありません 気分によって注意したり 叱ったりします そのため 子どももあまり聞こうとしません

例をあげてみます 朝起きたら 寝具を片付けて 洗顔し 朝の挨拶をしてから 朝食の準備を手伝う ということをしつけようと思ったら どうすればよいのでしょう? 口先だけで 「やりなさい!」 「済んだか?」と聞いて やってなければ叱るだけでは しつけられません

しつけは 親の行為を真似ることから始まります ですから 先ずは親子で一緒に実行してみましょう そして それが習慣化するまで継続します 親は 辛抱強くしつけの要求を持ち続けて 子どもがそれを実行するのを 見守るという姿勢が大切です

しつけでは 感情をコントロールしなければなりません そうしないと 親も子も 自分の考えを 相手に伝えることが 出来なくなってしまいます また しつけと思ってやっていても かえって 子どもの心を不安定にして 不満だけが残ることになります

「しつけ」と称して怒ったり 時には無視したりすることがあります 実は 子どもの方では 何で怒られているのか 無視されているのか 分からない場合が多いのです そして 言い争いになることもあります 怒ってしつけるのは 厳しいしつけと違います 子どもの実行力が習慣化するのを 見守って待つのが 厳しいしつけです

社会生活における望ましい習慣を 身につけるということは 人間らしい行動を 身につけるということです それが「社会性」の獲得です 別な観点から言うと 「共感性」を身につけることにもなります