幼児教育を語るひろば

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不登校を認めよう!

東京世田谷区の中学2年生男子が マンションの自宅に放火して 逮捕されました 9日午前1時半頃の出来事ですから 生後2ヶ月の赤ちゃんが焼死して 両親も重傷を負いました

少年は 「父親が厳しくて嫌いだった 恨みを晴らそうと思って ライターで火をつけた」 と言っています 前日8日の朝にも 「学校へ行け!」 と怒られたそうです それが 犯行の引き金になったようです

不登校が 大きな社会問題になって ずいぶん久しくなります 最近は対策が色々考えられて 不登校児(生徒)への対応も よい方向に進んできたと言われます

でも 今回の事件を見ると まだまだ 不登校の子どもたちの 心を傷つけたり 追い詰めたりしていることが 色々あることに気づきます 不登校の原因を 単に 精神的に弱い子として捉えている大人が 多いせいもあります

我が子が不登校になった時 親の不安や苛立ちは 想像できます 加えて 学校側の見当違いの指導や 世間の偏見・差別に遭うと 親は慌てます また 本人にとっても 不当な仕打ちとなります

今回の事件の父親も 8年前に離婚した前妻から 今年の1月に子どもを引き取って 環境を変えたらよくなるのでは?と 努力した節は伺えます ただ残念なのは 登校させることが 全てだったことです 「学校だけが 人生ではない!」 という考えには 到らなかったことです

不登校児(生徒)へ 決して言ってはいけない言葉が 「学校へ行け!」です その他にも 禁止事項がいくつかありますから 知って欲しいと思います

*子どもと取り引きしない(学校へ行けば褒美をあげる など)
*病気(体調不良や 精神的な異常も)の時 無理に登校させる
*親の期待や圧力を感じさせる(成績 など)
*先生や友だちに迎えに来てもらう(タイミングがある) 等々

不登校の前兆も 見逃さないようにしましょう 放っておくと 不登校ばかりでなく 家庭内暴力に発展します 不登校は 病気ではありません 打つ手が必ずあるのです 特に 次のような言動に気づいたら 要注意で 早めの手立てが効を奏します

*朝 なかなか起きられない(朝からアクビばかり)
*攻撃的な言動が見られる
*学校関係の話題になると チック症状が現れる
*生活パターンが乱れる(寝つきが悪い 昼夜が逆転)
*身体的不調を訴える
*閉じこもり勝ちになる(無気力 落ち込む イライラする) 等々

不登校になる原因は色々あります なぜなら 一人一人の子どもの性格・気質は多様で 個人差があるからです それに 住んでいる環境も違います 子どもは 発達し続ける存在ですが 周囲の環境(特に人間関係から)刺激を受けて成長します 時には 刺激と自分の成長との ずれを感じる場合もあります ずれが大きすぎると 人間関係や社会の仕組みに対して 疑問や不満を抱くことも起きてきます こんな 前提条件があるため 「不登校の原因はこう!」と 決め付けられないのです ただ一般的には 次のようなことが考えられます

*母子の分離不安 (幼稚園・保育園期から 小学校低学年まで)
*学校環境に対する不安 (友人・教師・指導内容等)
*学校・地域への不適応 (学校の閉鎖性・地域環境の変化等)
*家庭環境の希薄化に伴う不安 (人間関係・教育力・経済力等)
*子ども自身の身体的疾患
*思春期反抗期といわれる 依存と独立の葛藤
*子どもにのしかかる社会的ストレス 等々

我が子が不登校になったら 何よりも 距離をおいて 見守る姿勢が大事です 「登校しないのは悪」 という考えを捨てましょう 親も慌てて 自分の生活態度を変えるようなことを しないで下さい すぐに転校を考える親もいますが 無意味です 再登校を願うよりは 本人の自立を応援するように 心がけましょう

今は 学校へ行かなくても 家で十分勉強できます 各地方自治体でも 不登校児・生徒の対策は ずいぶん充実してきました また 公的・私的な 不登校児・生徒を教育する施設も 増えました 相談するところも沢山あります 不登校を認めても ちっとも心配はいりません

長い人生 不登校くらいの寄り道は いつでも取り返しがつくことです