幼児教育を語るひろば

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存在しない子どもたち

ユニセフ・ニュース 208号を手にしたら 表題のような ショッキングな言葉が目に飛び込んできました

実は 2005年12月14日 ロンドンにおいて 「世界子供白書2006」が発表された時のテーマ Excluded and Invisible Children (除外され見えない子どもたち)のことでした

世界には 恵まれない子どもたちが沢山いることを 私たちは 頭の中では知っています 発展途上国や紛争地域で 貧困や食糧不足に苦しむ子どもたち 戦争の中を逃げ惑う子どもたち エイズなどの病気で早死にする子どもたち 等々

そこで 支援のため 色々な募金活動にも協力してきました それでも 「存在しない子どもたち」という意識はありませんでした むしろ 貧しさの中でも 様々な援助によって たくましく生きる子どもたちの姿を想像する方が 多かったように思います

白書では 子どもたちが 除外され見えなくなる原因を 明らかにして どのような対策をとるべきか述べています つまり 白書がショッキングな言葉で訴えたのも これまで以上の支援を期待したためと 推察できます

白書では 除外され見えない子どもたちを 次のようにあげています
*最貧国の子どもたち あるいは貧しく 必須のサービスを受けられずにいるコミニュ  ティの子どもたち
*ジェンダーや民族 先住民族の1員であること 障害を理由に差別される子どもたち
*武力紛争下の子どもたち
*HIV/エイズの影響を受けている子どもたち
*公的に存在が認められていない子どもたち
*虐待に晒されている子どもたち
*子どもとして扱われていない子どもたち

「存在しない子どもたち」は 極端な場合 家族やコミュニティ 社会の視界から消し去られ 政府やドナー 市民社会 メディア そして 他の子どもの目にすら その存在が見えなくなってしまうことがあると 言われます
見えなくなった子どもたちは 人身売買 強制労働 早婚や危険な労働 戦闘への参加などにより 大人として見なされ 益々子どもとしての存在をなくしてしまうのです

子どもたちの存在を取り戻すには どうしたらよいのでしょうか? その国の政府がしっかりしてくれることが 何よりも必要なのですが とても望めることではありません
やはり ドナーや国際機関 市民社会 民間部門 メディア等の 多くの力を借りる他ありません

では 私たちには何が出来るのでしょうか?
今すぐ出来ることは 支援のための募金活動に協力するくらいです 日本政府に もっと支援の手を差し伸べてもらうように 期待するのも大事でしょう
でも それでは何か不十分なような気がします

私が1番訴えたいのは 「弱い立場に置かれた人々に対して 注意・関心を払うことが出来る 思いやりのある人間」を育てる教育の重視です それは 幼稚園から始まって 小中学校の段階で 十分可能なことです
そうでないと 自分が問題解決の責任を担う一人であることを いつになっても気づいてくれません そして 「存在しないこどもたち」のニュースを聞いても 遠い国の出来事として すぐに忘れ去ってしまうのです

小・中学校の「総合」の時間等で この問題を取り上げて欲しいと 私は願っています