幼児教育を語るひろば

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大人になりきれない?・3

大人になりきれないのは 成長の順序を間違えたり どこかを省略したりするのが 原因となる場合があります そうすると どうしても人格にゆがみが生じます

這えば立て 立てば歩めのように 早く成長するようにと願うのは 親心です 這えば立て 立てば歩めは 成長の順序でもあります 
這い歩きをしているうちに 幼児の手・足・腰は 次第に強くなります でも それを毎日見ている親には 成長の様子が捉えられません 何も進歩していないようにさえ見えます だからついあせって 子どもを追い立てるようなことになり勝ちです

家族の人間関係に問題があると 一時的に成長が止まる場合があります 子どもは 先ず家族の人間関係の中で成長すると 前にも述べました 感情の発達も 遊びの発達も 言葉の発達も 数概念の発達も この時期が基盤になってスタートします

勿論 成長のスピードは 個人差があります 内向型・外向型 早熟型・晩熟型等 色々です 早く成長するのが よいのではありません 幼児期は天才と言われながら 成人したらただの人 と言う話はよく耳にします 大器晩成型もいます 普段の生活で わが子をじっくり観察して どのタイプかを見極めましょう

傷害を持つ子の成長は 特に分かりにくいので 親はあせります でも確実に成長していますから 暖かい目で ゆっくり見守ってあげるようにして下さい

成長の順序を間違えたり 省略したりすると 人格のゆがみの前兆が現れてきます この場合 子どもはどうしても 感情的に不安定になります 箇条書きして紹介します

*神経性の症状が現れる
・指しゃぶりをする ・爪を噛む ・チックが見られる ・いつも貧乏ゆすりをしている ・すぐかんしゃくを起こす ・時々奇声を上げる ・奇矯行動がある(急に人の頭を叩いたりする行為)

*問題行動を起こす
・猜疑心が強くなる ・けんか早い ・物を壊す ・物を投げる
(破壊行動的なものには 時計やラジオを壊して 中を見ようとするものもあるが あまり心配することではない むしろ創造性を伸ばすのに役立つ)

*身体機能に異常が見られる
・赤ちゃん言葉が残る ・急にどもるようになる ・しゃべらなくなる(幼稚園等では黙っているが 家ではよくしゃべる というような場合もある 場面緘黙と言われる)

いずれの場合も 症状をゆったりと受け止めてあげる姿勢が とても大事です 特に 身体機能に異常が現れる時は ・恥ずかしい ・バカにされる ・笑われる ・失敗する等 子ども自身の警戒心によるところが大きいので 時間をかけて 警戒心を解いてあげるようにしましょう

大人になりきれない人を支配しているのが 劣等感です 劣等感は自信喪失を生み それが 引っ込み思案につながります
でも彼らは 外部の様子や動きに対しては たいへん敏感に反応します つまり 人目をとても気にするのです

ですから 内向的な場合は 自傷行為や ひどくなると自殺するような事態にまで進みます 外向的な場合は 暴力行為に走り勝ちです 家庭内暴力 校内暴力 さらに 傷害事件 殺人事件まで 引き起こしてしまいます

家庭の人間関係が 社会性 そして人格を育てる第1歩と言いました 中でも お母さんの果たす役割が重要です
自分を不幸せと思っているお母さんは 子どもだけは 幸せになって欲しいと頑張ります それが 子どもに色々な要求という形で示され トラブルになります そうではなくて 自分の生き方を良しとして 自信を持って生きるように心がければ 子どもも お母さんの様子を見て安定し 同じように幸せになろうと 努力するのではないでしょうか