幼児教育を語るひろば

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やがて行く道

私は月に1~2階 老人施設のボランティア活動に 参加しています 入居者の殆んどは 認知症の人たちです そこで おもに施設で催される レクリエーション行事の お手伝いをしています 今日は クリスマス会の手伝いでした

ボランティア活動を始めた動機は 「やがて自分も行く道だから 今の内に 勉強のために お手伝いしておこう」 という軽い気持ちからでした 始めてから もう4年以上になります ところが 最近 始めた時の気持ちとは 少し違ってきたように感じています 施設で暮らす老人の 多様な姿や考え方を 知ったためだと思います

今日も 準備もあるので 朝早くから伺いました 
ホールで 会場の飾り付けをしていたら Aさん(70代の女性)がやってきて 「お手伝いします」と言うのです 私は ゲームで使う遊具などが入った段ボール箱を 一緒に持ってもらいました 
それからAさんは 遊具を段ボール箱から出すのを 手伝ってくれました そして 「これは輪投げ これはバレーボール」などと 遊具の説明をしてくれました
椅子並べを始めると 彼女は他の人にも 手伝うようにと 声をかけていました そして その間ずーっと クリスマスの歌を 嬉しそうに口ずさんでいました
そんなAさんですから 積極的に 歌やゲームに参加して 心から楽しんでいる様子が 感じられました

対称的なのがBさん(70代の男性)です 会が始まるので 部屋まで呼びに行きました (4人部屋で 他の3人はすでに会場に来ていました)
私が 「クリスマス会が始まるから 一緒に行きましょう!」 と誘ったところ 「あんたは 誰だ?」と警戒して ベッドから離れようとしません 「色々ゲームをしたり ケーキを食べたりしましょう!」と なるべく優しく対応しましたが 彼はそっぽを向いて 返事をしてくれません
施設の職員も来て誘ってくれましたが やっぱり動こうとはしません 「Bさんは いつもこうなんです」と 職員も諦め顔でした 仕方がないので 「気が向いたら来て下さいね」と声をかけて その場を去りました

両極端のタイプを紹介しましたが 他にも色々なタイプの人が入居しています
*参加はしているが 下を向いたまま無表情な人 *席に座っていないで 気ままに歩き回っている人 *思うようにならないと すぐに怒り出す人 *ただ部屋と会場を 行ったり来たりしている人 *出し物には無関心で 独り言を言っている人 *おやつだけに気が向いて その心配ばかりしている人 *手にした雑誌を 一生懸命見ているだけの人 等々
人生の縮図というか 人の業を見ているような気持ちになりました

そんな訳で 1本道と思っていた 老後の「やがて行く道」が 色々あることを 今日は特に感じたのです ですから「やがて行く道」も 色々と選べるのです
定年を迎えると 余生は 穏やかで 安定した道を望む人が 多いのではないでしょうか? ボランティア活動で見た 多様な老人たちを考えれば 第3・第4の人生も たとえ波乱万丈であっても 新たな目標に向って 色々とチャレンジした方が 1本道を進むより よほど有意義なことだと思います

「やがて行く道」も 色々あってよいと つくづく思いながら ボランティアから帰りました 明日から また新しいことにチャレンジして行きます