幼児教育を語るひろば

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幼稚園の展覧会

前に勤務した幼稚園の 展覧会を見てきました

私が在職していた時も 園行事の中で 展覧会は重視されていました ですから 会場も市の施設で 駅に近いイベントホールを借り切って実施しました
今回も 土・日曜日を含めて 4日間催されました 駅に近かったので 園関係者ばかりでなく 買い物客や お勤め帰りの人も 立ち寄ってくれました

では なぜ展覧会を重視するかというと 次のような理由によります

1.園の教育方針・保育内容を 具体的に理解してもらう よい機会となるから
2.園児それぞれの 純粋な考え方や 特性を表現するのに ふさわしい場だから
3.全員が参加する喜びを感じ それぞれが 自己評価出来る場でもあるから
4.園外に会場を設けるため 地域との関わりを より深めることが出来るから

前置きが長くなりました 展覧会のテーマは 「夢 いっぱい」 です
私は 園児が手作りした 「てんらんかいに きてください」 という案内を持参して 作品を見てまわりました
会場は 先生方の力もあって 掲示や展示が 見やすく工夫されていました 同じ作品でも 掲示や展示の仕方で ずいぶんと 感じが変わります

幼稚園の展覧会は どうしても わが子の作品だけに 目を留めがちです その点 作品をどう見たらよいかという 「鑑賞の手引き」を 受付でもらいましたので 他の園児の作品にも 自ずと目が向くようになります 私は ゆっくり鑑賞しながら 園児たちの夢の世界に 次第に引き込まれて行きました

5歳児の 「夢 ゆめ・・・」 という絵を見ました 大きな紙いっぱいに 伸び伸びと描かれています やがて修了時に それぞれの記念アルバムの表紙になるそうです

読み聞かせで 「エルマーの冒険」を聞いて 園児一人一人が その続きの冒険を 夢見て描いています 園児たちの発想のユニークさ 表現の大胆さには 舌を巻きます どれも 大人ではとても思いつかないものばかりです
絵の様子は 現実的なもの 空想的なもの 幻想的なものと 色々です 大人社会にあるような 体裁や見栄は 全く見られません 子どもの純粋さ 正直さが そのまま伝わってきます
子どもたちの心に膨らんだ 「エルマーの冒険」の続きの夢は 大空に向かって どんどん広がって行くのが よく分かりました

4歳児の想像画 「宇宙人」を見ました
「宇宙人は どんな顔や姿をしているのだろうか?」 先生は 多分こんな質問を 子どもたちに投げかけたのだと思います
昔のように 火星人一色ではありません 子どもたちの考えた宇宙人の多様さには 思わず笑いがこみ上げてきます
ところが 一人一人の絵をよく見ると 共通点があることに気づきます それは 目がとても優しいということです どの宇宙人も 子どもたちの友だちとして 描かれているのです

その他の作品も テーマの 「夢 いっぱい」を大事にしながら 作られていました
子どもは 未知の世界に対して 好奇心は持っても 疑い・恐れ・敵意等は持ちません そこが 大人と違います 子どもの心は それだけ純心であり 素直なのです

子どもたちの作品を見ながら 「大人が 子どもの心を傷つけてはいけない!」と 最近の少女殺害事件を思って 怒りをあらたにしました