幼児教育を語るひろば

幼児教育を語るひろば

人格をゆがめるもの

小1の少女が連続して殺害された事件の衝撃が 癒えないうちに 今度は小6の少女が 塾の講師によって殺害されました 本当に痛ましい 悲しい事件です
犯人についてあれこれ言うのは 評論家みたいで嫌ですが かって子どもの教育に携わった関係から これだけは言っておきたいと思いました それは どうしてこういう人格のゆがんだ人間が 現れるかという問題です 見方を変えると どうしてそんな人間が そのまま社会に送り出されてしまうのか という問題です

私は 大きな根が 幼児教育にあると思っています
人格と社会性は 切っても切れない関係にあります 共に人間関係の中で つくられています つまり 人格も人間性も 人間関係能力といえます
この能力が育たないと 社会生活は出来ません 社会性が育てば 「人に迷惑をかけない」 「人を傷つけない」 「人と仲良くする」 「人のために役立つ」 等々の人格も 自ずと備わってきます

ところで 人格の基礎は 家庭でつくられるのです 
そこで気をつけて欲しいのは 家庭の雰囲気づくりです といっても 特別なものではありません 次の4点くらいに留意すればよいでしょう

1.両親のチームワーク
夫婦でも考え方は色々あると思います でも 子育てについては十分話し合って 子どもに提示する時は 一つになるように心がけましょう
2.豊かな心を育てる
最近の子どもは 「知識は豊富だが 心がこもっていない」 とよく言われます 豊かな心は 穏やかで 優しい言葉が飛び交う家庭で育ちます
3.笑顔の絶えない家庭
特に お母さんの笑顔が大事です 明るい家庭には 笑顔が満ちています そして 両親の暖かい目が 子どもたちを見守っています
4.真剣に生きる
家族全員が 人間として 精一杯生きようと 努めていることです そして 愛し合い 尊敬し合い 助け合っている家庭です

人格のゆがみは どこから生まれるのでしょうか? 
一般的には 幼児期における 過保護・過干渉 反対に 放任・拒否からと言います 前者は 依存的な人間をつくり 後者は 攻撃的・反社会的な人間をつくります いずれにしても 劣等感の強い 自信喪失型の 世の中拒絶人間にしてしまうようです

一番落ち着く場である家庭が 荒れていたら 子どもは 気持ちの安まるところがありません 安まるというのは 子どもが気ままに わがままに過ごせる ということではありません 家には「きまり」があってもよいのです それを 家族が一緒に守ればよいのです 起床・食事・勉強・遊び・手伝い・就寝時間などの きまりが守れた時は 褒めてあげましょう そうすると自制心が育ちます

自制心と自立心は 表裏の関係です 自分だけで行動するのが 自立心ではないのです 人と共に自分があることを知って 共に生きる力を身につけることが大事です ですから 自分で出来ない時は 手伝ってもらってもよいのです ただそういう場合は 「ありがとう」と お礼が言えるように育てましょう

子どもの心は 傷つき易く弱いものです と言っても 素直に「援けて欲しい」とは なかなか言いません それを理解して 不安に揺れ動く子どもを しっかり受け止めてあげるのが 親の大事な役目でもあります