幼児教育を語るひろば

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再び 少年の凶悪事件に思う

相変わらず 少年の凶悪事件が後を絶ちません 最近も 母親に猛毒タリウムを食べさせた 殺人未遂容疑の女子高生や 同学年の女子高生を殺害した少年の事件があります 
いずれも高校1年生で 青年前期の 最も感情不安定な時期です いわゆる第2反抗期と言われ 社会的な意識は育ってきたものの 否定的・不服従的な言動が目立つ年頃です それに 性的な目覚めも著しいので 自分の心と体をコントロールすることが なかなか出来ません
だからといって 非行が許されるわけではありません 99パーセント以上の子どもたちは それを乗り越えて成長し 独立して行くのですから・・・
少年の凶悪事件を防ぐには どんなことが考えられるでしょうか? このことは 少年期だけを問題にして あれこれ思案してもダメです 子どもが誕生した時に遡って 子どもの心を支えていた条件を 追求する必要があります

幼児の心を支えた条件
ひと言で言うと「安らぎ」です
私は このところ家を空けて 旅行していました 最終日 家に戻った時 とてもホッとしました 家で普段着に着替え お茶を飲んだら さらにホッとして 身も心もくつろいで いっそう安らぎを覚えました 当たり前のことですが 家庭は くつろぐ場 安らぐ場なのです
幼児も同じです 保育園・幼稚園から帰ったら 安らぐ場は家庭です
では 家庭の「安らぎ」は どこから来るのでしょうか? それは 家族関係の中で培われた 「ぬくもり」からだと思います 言うまでもなく 家族関係を支えているのは「愛情」です 自分は親から愛されているという気持ちが 安らぎを生み出しているのです
家庭のぬくもりを演出するのは 母親の役です 何といっても 母親の笑顔が 優しい声が 子どもの心を安定させるのです 心の成長の出発点でもあります

真の自主性
高校生になる頃は自我が芽生え 主観的・観念的な思考・行動が目立ってきます 大人はそれに対して 大人に都合のよい自主性を要求することが しばしばあります そして 大人の要求する自主性の路線から 少しでも外れると心配になって あれこれ干渉するようになります 逆に 子どもをよく見ていない大人は 手間のかからないのを 自主性の現われと勘違いして 放任してしまう場合もあります
自主性とは 自分でするだけでなく 人と共に自分が存在することを知り 相手を認めることが出来る心を言うのです 何でも一人でやるのは利己主義で 孤立するだけです 手助けが必要な時は 「お願いします」と 応援を頼み 援けてもらったら 「ありがとう」と言える 人間関係を築く力が 真の自主性です

類は友を呼ぶ
中・高校生になると 友だちがいなければ 問題児と見なされます また いればいるで 親は「あの子はよくない」 「あの子と遊ぶな」 と干渉します
友だちは 最高の財産です 良くない友だちを わが子から避けようとする気持ちも 分からないわけではありません でも干渉すると 逆効果になる場合が多いようです その理由は簡単です 友だち関係は 両者の合意で成り立っているのですから 片思いでは成立しません ここで大事なのは 友だちを選ぶというのは 同時に選ばれるという関係になっていることです
親子の 友だちに対する考え方には ずれがあることを知りましょう 小学生の頃は 家が近い クラスが同じで 友だちが出来ます 中・高校生は いわゆる「類は友を呼ぶ」で 性格や趣味が似ている 悩みが共通など 内面的なものが お互いを結びつけています
中・高校生にとっては 自分を選んでくれた友だちは 「自分を分かってくれる人」なのです そこを理解してあげましょう

一人ぼっちは寂しい
社会性は人間関係の中で育ちます 幼児期は 家庭の中の人間関係が 大事な役割を果たしています 保育園・幼稚園へ通うようになると 友だち・先生・地域の人たちが 大きく関わってきます
ただ 人間は 生来内向的なタイプと 外向的なタイプがあります 前者は どちらかと言えば 一人でいるのを好むタイプです 後者は 勿論 皆と一緒にいるのが好きなタイプです
一般に内向的な人が 思春期に入ると 人目を避けるきらいがあるようです それは このタイプの人は 理想の自分と現実を 比較し過ぎるからだと言われます 自分の価値基準ではなく 外部の価値基準が気になるからです 高じると 「ひきこもり」状態になるので 注意が必要です
内向的な人に 私は読書 特に「恋愛小説」を読むように お薦めします

恋愛小説の薦め
古くは「源氏物語」から 古今東西の恋愛小説を読むように薦めます (別に 恋愛小説と限らなくても 小説なら 何でもよいと思います どの小説も 人生を話題にしているのですから・・・)
恋愛小説からは 恋とは何かが学べるでしょう 様々な人間模様から 人生のあり方も見つけられます 何よりも 自分が悩んでいたこと こだわっていたことは 誰もが経験していること ありふれたことなのだと 気がつきます
特に 高校生には 恋愛小説を いっぱい読んで欲しいと思います 男女の奥深い心のひだや 揺れを知るためにも役立ちます
恋愛小説からは 性教育の基礎も学べます 男女の心が分かってきたら 正しい性教育を勉強して下さい (正しい性教育とは 性道徳教育や 宗教的な純潔教育ではありません 生物学的なものです)
特に 内向的で友だちの少ない高校生に 恋愛小説を薦めます