幼児教育を語るひろば

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(旅のメモ・1) 「カッコイー!」?

1週間余 広島を基点に 瀬戸内の秋を訪ねてきました 幸い 小春というか インディアン・サマーといった方がピッタリの 旅行日和に恵まれました
山側を見ると 中腹辺りは もう赤や黄に色づいた木の葉が キラキラと輝いていました そして海側を見ると 島々が一様に青くかすんで 浮いているように見えます 波も穏やかで 大小の船がゆっくりと行き来する風景は 一服の清涼剤です

2日目に 平和公園から原爆ドームを経て 紙屋町から八丁堀までの 目抜き通りを歩きました この辺りは 爆心地に近く 60年前には 全て破壊し尽くされ 目を覆うばかりの惨状だったはずです でも いまこうして歩いてみると その様子を物語るものは どこにも見当たりません 道路も建物もすっかりきれいになっています 町行く人々も 明るく 笑顔で話し合っています

それでいいのですが 先ほど 原爆ドーム前で見聞きした小さな出来事?が 急に気になりました それは 修学旅行でしょうか 中学生(高校生?)の団体と 一緒になった時のことです
その中の一人が ドームを見るなり 「カッコイー!」と叫びました 仲間の何人かも 「スゲー!」とか 「リッパ!」などと 同調していました

いまの子どもたちは 語彙不足のため 本当は 「よく崩れないで立っている」 「反核・反戦のシンボルだ」 「思っていた通りだ」 「保存が行き届いている」 という意味で言ったのかも知れません
平和公園も原爆ドーム周辺も すっかり整美されて そこから悲惨なイメージを持つことはありません 子どもたちが 事前に原爆について学習していなければ 反核・反戦に結び付けて考えさせるのも 難しいことだと思います

戦争体験を 負の重荷として 忘れようと努めていましたが 中学生の様子を見て考えさせられました やはり 私たち戦争体験者が 若い人たちに 戦争の愚かさを 語り伝えなくては いけないと思いす (私自身も空襲で焼け出され 逃げ惑った経験があるのですから その時の気持ちを真摯に話せば 子どもたちは 必ず受け止めてくれると信じます) 
そうしないと 戦争が「カッコイー」と なり兼ねない心配があります そうでなくても 憲法9条を変えて 戦争を正当化しようと 目論む動きもあるのですから・・・

見事に復興を遂げた 広島の町を歩きながら つくづく感じました