幼児教育を語るひろば

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小学生の校内暴力

この問題は 前にTB頂いたchochoさんが 連日に渡って意見を述べられていました 私もコメントさせてもらいましたが 不十分な点もあったので ここで少し補説したいと思います
文科省が 公立小中高校の 校内暴力発生件数をまとめて公表しました 特に小学校における 校内暴力が増加していることを 伝えていました 全体で1890件で(前年比18パーセント増) 子ども同士の暴力が最も多く992件 器物破損が544件 対教師暴力が336件 その他となっています
識者は 「攻撃対象が 見知らぬ人から 身近な教師へ移った それだけ子どもたちが 閉塞していると感じる」 「学力低下の批判を受け 再び詰め込み教育の圧がかかっている 子どものストレスが 身近な象徴の教師へ向けられている」 などとコメントされています 確かにそういう面もあるでしょうが それが全てとは言えません
私が体験した事例を 2つほど紹介します
1つ目は 父子家庭のA君の例です 5年生ごろから 万引き・盗みが多くなって 警察にも何回か 補導されるようになりました 担任が色々注意していましたが ある時 その注意に腹を立て 担任を蹴飛ばして 教室からとび出してしまいました その日は家にも戻らず 翌日の夜になってから帰宅しました
父親は 賭け事に夢中で家庭を顧みず 何かあると飲酒して すぐ暴力を振います 母親はA君兄弟を(2歳上の兄がいる)置いて 彼が小学校に入る頃 家出してしまいました A君兄弟は 自活生活を強いられながら 寂しく 貧しい家庭で過ごしていました 家庭崩壊が A君をゆがめて行ったのは 確かだと思います
2つ目は 特に原因が思い当たらないB君の例です ただ彼は体格もよく 腕っ節も強いので けんかは誰よりも強い いわゆるガキ大将です 短気なのと 力があるので 友だちも一目おいていました 
ある日 先生の態度が気に入らないからと クラス全員を引き連れて 教室から集団脱走してしまいました 近所の公園に 2時間ほど 先生方の説得を無視して たむろしていました
3人兄弟の末っ子ですが(上に姉と兄がいる) 家庭でも甘やかした覚えは無いとのことでした 本人の性格の問題かも知れません 強いて追求すれば 遺伝子レベルの話になりかねません
校内暴力の根っこにあるのは 反抗心です 反抗の反対は従順ですが どうも 反抗は悪 従順は善 という傾向が強いようです 確かに 反抗がこじれると 暴力沙汰になったり 家出などの非行につながったりします でも 反抗は成長のバロメーターと受け止め 自立への第1歩と見守ってあげると 反抗が 決して悪ではないことが理解出来ます
正常な家庭とは 夫婦・親子の距離が 適当に保たれて 仲の良い時もあれば 喧嘩や反抗の時もあります 平穏な日ばかりでなく 時には 波風の立つこともあります しかし 家族の関係は 一方通行ではなく 相互通行になっています
ところで 校内暴力を予防するには 大きな手がかりがあります と言うのは 例え原因が 家庭や本人にあったとしても 発生する場所が学校ですから 学校で手立てを考えればよいのです
実は 校内暴力の兆しは すでに幼稚園時代にもあります 「園に行きたくない」 という声が よく聞かれます 理由を尋ねると 「つまらない(活動内容が)」 「友だちが意地悪する」 「先生がこわい」 「教室が暗い(広い)」 などの返事が返ってきます つまり 幼稚園が楽しくないと言っているのです
このあたりに気づいて 行きたい学校 楽しい学校の在り方を 考えて欲しいと思います 即ち子どもに好かれる学校 子どもの心を掴む学校を 目指して欲しいのです 言い換えれば 子どもの人格を尊重する学校です 
方法論としては 共感のある教育 スキンシップの豊かな教育 子どもに自信を持たせる教育 等々が基盤になります
そのためにも大事なことは 先生方が プロとしての腕を磨いて 子どもたちからも 親たちからも 深く信頼される学校を築くことです