幼児教育を語るひろば

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親の義務

このことについては 以前に ルソーの「エミール」を引用して書いたような気がします ルソーの思想もうなづけますが もう少し人類学的に あるいは生物学的に 追求したものはないかと思った時 30年ほど前の ベストセラーだった 「裸のサル」を (副題「動物学的人間像」 デズモンド・モリス著 日高敏隆訳 河出書房出版) 思い出しました
本棚から探し出して ページをめくってみると 「育児」の章にありました
[保護・給餌・清掃・子どもとの遊びのほかに 親の義務は なにより重要な訓練ということも含まれている 他の種におけると同じように この仕事は 罰と報酬のシステムで 子どもの試行錯誤学習を 次第に変化調整してゆくことによって おこなわれる]と 5つの義務をあげています
しかし この他に 模倣の重要性を説いています 他の動物と比べると 「裸のサル」は 親の例にならうことによって すばやく獲得してしまう 即ち学習するというのです なるほど マナブと言うのは マネルから転じたと言います 「親の後姿で学ぶ」 という言葉もありますね
「裸のサルは教育するサル」 だそうです 私たちは 自分が何か抽象的で 高尚な道徳原則の規則に従って 特定の行動をしていると思い込みがちです しかし実際は 私たちはすでに深くしみ込んだ そして長い間忘れていた 全く模倣による刷り込みに従って 行動しているだけだというのです 社会の習慣と信念を変えるのが きわめて難しいのは そのためだそうです
幸いなことに 私たちには 研ぎ澄まされた好奇心と 探索しようとする 強烈な衝動を持っています 言い換えると 未知なるものへの探究心ですね これらが すばらしい成功をもたらす 潜在力となるのです