幼児教育を語るひろば

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成長には順序がある

しつけと称して 幼児に暴力を振い 時には死に至らしめる事件も起きています しつけとは 子どもの成長を援ける営みです 昔の人は しつけを「躾」と書きました 暴力とはなじみませんし 全く無縁のものです
ついでに 学校のクラブ活動などで 「愛のムチ」というシゴキがあります ムチは古来刑罰に用いたものです 愛のムチなどありえないのです 成長を阻害するこのような行為に 私はいつも怒りを覚えます

特別な環境で 植物を促成栽培したり 成長促進剤入りの飼料を与えて 家畜の成長を促したりするのは いまや業界の常識のようです 
だからといって 人間の成長を早めたところで 全く意味はありません それに人間の体は とても複雑です それが 一定のバランスを保ちながら成長して行くのです
確かに 人間も意図的に 成長させることは出来ます 例えば 幼児期でも訓練すると アイススケートの回転ジャンプくらいは 出来るようになります 日本語と英語の 2ヶ国語くらいも話せます 小学校入学前までには 読み書き・計算が 出来るようにもなります
ただ 発達のバランスという観点で見ると どうでしょうか? 読み書きは出来るけれど 挨拶は出来ない 使ったものが片付けられない 友だちと遊べない などという話は よく耳にします
成長は ゆっくりと連続的で 切れ目がありません 短時間の観察では 成長したことにも気づきません 成長するということは 変化するということでもあります しかし その変化の様子は とても個人差があります いずれにしても 人生80年時代 長期的展望で 子どもの成長を見守る姿勢が 求められます
繰り返しますが 早く出来るようになるのが よいのではありません それでは成長の順序を 乱す心配もあります 特に知的発達を優先させると 身体的発達が追いつかず トラブルの元になります 
多数の幼児を調査すると 骨折し易い 持久力が無い 危険を避ける防御反応が遅い 等々の問題点が かなり見つかります

では 成長の順序を尊重した子育てとは どいうことでしょうか? 一口で言えば 「自然に育てなさい」 ということです 人間も 自然界の一員です 特に幼児期は 自然と一体になるような生活が とても大事です
5歳を過ぎる頃になると 子どもは 自然の事象に対して 「なぜ?」「どうして?」 という問いかけを 多くしてきます 自然に育てる中で とても重要な時期です ところが 色々と手をかけられ 教え込まれた子は 「分かっている」「知っている」 と答えはしても 関心は低いのです 前者は自分の言葉で 自分の意思で 探求しているのですが 後者はそうではなく むしろオウム返しの ものまね程度で 終わってしまいます
最後に 子どもの成長の肥やしは 人間関係だということです 子どもは 人間関係の中で 成長して行きます