幼児教育を語るひろば

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やさしい心

用事で出かけた 電車内での体験談です
私が乗車した駅では 電車も空いていました 私は3人掛けのシルバーシートの一端に 腰を下ろしました 次の駅は急行停車駅なので 多くの人が乗り込んできました 6割くらいの乗車率になりました 私の隣席に2人の女の子が(16~20歳くらい) 座りました 見るからに 服装も化粧も 派手な子たちです 2人とも 手に菓子パンの袋と 飲み物の容器を持っていました そして すぐに飲み食いを始めました 食べながら 2人は声高に 男友だちの噂話です 時々大声で笑ったりするので 周りの人の視線が集まります
2駅ばかり先で 70代くらいの婦人が乗ってきて 我々の前に立ちました もちろん2人の女の子が 席を譲る気配はありません 話し声は益々エスカレートして パンを口に ほうばりながら喋っています
私は我慢できずに 席を立ちました 少し大きな声で その婦人に席を譲りました 彼女は 同年輩ぐらいの私から 席を譲られたので 遠慮して「結構です どうぞ座っていて下さい」 と言いました それでも私は強引に 彼女を座らせました 婦人は 何べんも頭を下げて 礼を言いました
さすがに このやり取りに気づいた2人は 急に声を潜めて やがて 黙ってしまいました (乗客の視線も険しくなってきましたから) 私は内心 少しイヤミかな? と思いながら 車両の連結口の扉に寄りかかって 女の子たちを眺めていました
すると 突然 反対側の席に座っていた若い女性が 「気がつかなくてすみません どうぞ お座り下さい」と私に声をかけてきました 私は 「大丈夫ですよ 立っていられますから」と答えましたが 周囲の人の目が (素直に座りなさい!)と言っているように感じましたので 「ありがとう」と礼を言い 座らせてもらいました
次の駅で 2人の女の子は コソコソと降りて行きました (そこが目的の駅だったのかも知れませんが 私にはそう見えました)
あらためて 席を譲ってくれた女性を見ると 年令は20歳くらいで 先程の2人と そんなに年は離れてはいないようです 女性の服装のことはよく分かりませんが 爽やかで 上品な感じがしました(観察の基点が もう違っていますが)
それから 下車駅に着くまで 色々考えさせられました 幼児期は みんなやさしい心を持っているはずです お母さんが 食事の支度をしていると 手伝いをしたがります ゴミが落ちていれば 拾ってゴミ箱へ入れます 泣いている赤ちゃんを 一生懸命あやします 一見なんでもない行為にも やさしい心が見られます それは 親切心や 思いやりの心の芽でもあるのです 
人の心は 人間関係の中で成長すると言われます そうすると あの2人は 人間関係の中で やさしい心を失ったのでしょうか? でも私には 2人がコソコソ降りて行ったのは まだ やさしい心が残っているのでは? と思いました 2人がよい人間関係に恵まれて 又やさしい心を 蘇らせて欲しいと願いました
電車に乗ってから降りるまでの 約25分間の出来事からです