幼児教育を語るひろば

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心の天秤

殺人・強盗・傷害・発砲・覚せい剤・・・ 等々 事件は絶えません 
防ぐ方法は 幼少年期の教育にあると 私は考えます 在職中の経験を 先生方や
お父さん・お母さん方にお話しして 参考にして頂こうと思いました
私たちは心の中に 天秤(てんびん)を持っています いつも 一方の皿に自分を 又は自分の考えを載せて もう一方の皿には他人を 又は他人の考えを載せて 測っています そして 調和を失わないように うまくバランスをとっているのです
この「心の天秤」のことを 私は子だもたちの発達段階に応じて なるべく具体的に 事あるごとに話して参りました そのいくつかを 紹介してみます

*考え方の違い
「自分と友だちの考えを 両方の皿に載せてみる つり合わなかった時 どちらをどうすれば つり合うのかを考える そのために 心の天秤がある」
*やってはいけないこと
 (先日小5男児が自動車を盗んで 30Km以上も運転したというニュースがありま
   した けが人が出なかったのが 何よりの救いでした)
「あなたがたが 自動車を運転したいと言っても 年令が若いので 免許が取れない また買うお金も無い 心や体の働きが未熟だから 事故を起こしたり 他に迷惑をかけたりするかも知れない きっとみんなの心の天秤には [自動車を運転したい] という気持ちにつり合う分銅として [だめ もうちょっと大きくなってから] という分銅が載っているはず」
*友だちの病気
「[友だちの苦しみ・悲しみ]が 自分の皿に載ったら もう一方に 「可哀そうだ どうして慰めてあげよう」という 優しい心の分銅が載る」
希望・目標
「一方に[世界の人々に役立つ] という大きな希望が載ったら もう一方には [志を遂げるまで 頑張る!] という分銅が 載ってつり合う ]

ある時 6年生の児童から 「心の天秤が どうしてもつり合わない時は どうしたらよいか?」 という質問がありました 確かに そういう場合の方が多いと思います 
私は [マホメットの奇蹟] という話を紹介しました
「マホメットは ある時 大勢の人が見ている前で [向こうの山を 呼び寄せて見せる]と言いました 人々は そんなことできるはずがないと思いました そこでマホメットは [山よ こっちへ来い!] と大声で叫びました 山はビクともしません 彼は続けて3回も叫びました それでも山は動きません 人々は [なーんだ]と 彼のことをバカにして笑いました
すると マホメットは 今度は山の方へ歩いて行きました 彼はは山の側に立ちました そして [山が動かなければ 自分が動けばよい] と言いました はじめ意味が分からなかった人々も やがて マホメットが言おうとしていることを理解して 彼をを賞賛し尊敬したと言われます
私たちは 相手に変って欲しいと思う時が よくあります でも思っているだけでは
問題解決になりませんし 奇蹟も起きません 自分が変われば よいのです 自分が変われば 対象も変わります マホメットは 相手が変らなければ あなたが変って
ごらんなさい と言っているのです」
「心の天秤」をきっかけに 子どもたちと 凶悪事件について 真剣に語り合って欲しいと思います (バーチャルではない現実を 直視させる) そして 子どもたち一人一人の 「心の天秤」が 羽毛のようにデリケートな 人の心も測れると共に 地球を載せても ちゃんと目盛りを示す スケールの大きい天秤に育って欲しいのです