幼児教育を語るひろば

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中正

共謀罪法案 に反対します。

「中」は会意文字で、いずれにも偏らない真ん中を意味します。ですから「中正」・「中央」・「中心」・「中立」・「中庸」・「中軸」・「中和」・・・ などという言葉が生まれ
ました。

日常生活でも、偏らないで真ん中を行くということは、なかなか難しいことです。ましてや政治の世界では、不可能に近いようです。

昨日 共謀罪 (組織的犯罪処罰法改正案)が、衆議院の法務委員会で野党の反対を押し切って強行採決されました。この法案は、「共謀罪」では聞こえが悪いというので、「テロ等準備罪」と呼び変えられました。

多くの世論調査でも、賛成・反対意見が拮抗しています。まだまだ議論が必要な法案だと思いますが・・・

与党と野党の考え方には大きな違いがあります。融和点を見つけるのは難しいことも分かります。それならなおさら議論を深める必要があると思います。


話は飛びますが、化学変化で酸と塩基が過不足なく反応して、塩と水を生じる変化を中和と言います。

酸と塩基が中和するときには、熱が発生します。性質の違う両者が中和するのですから、熱の発生は自然の理です。

中和は一般的には酸と塩基の溶液での反応ですが、気体や固体の反応でも起きます。水溶液が酸性でもアルカリ性でも無い状態を中性と言います。リトマス試験紙を浸しても、赤・青共に変色しません。


話をもとに戻しますが、政治の世界で融和(中和)することは、許されない慣例のようです。白か黒か決着つけるのが、大向こう受けすると考えているきらいがあります。

中和がダメなら 中正はどうでしょうか?   どちらにも偏らない程良い立場が、政界にもあって良いのではないでしょうか?

いずれにしても共謀罪法案の審議を、もう少し深めて欲しいと思います。与・野党の議員を酸・塩基に例えるのは失礼ですが、国民の関心が強いこの法案に対し、国民の代表としてもっと熱意を持って熱心に取り組んで中和点を見出して欲しいと、心から願っています。



ドン ( 仏・韓の大統領選を終えて )

ドン ( Dno ) とは、スペインの男性に対する敬称です。転じて、集団を支配する人や中心になる人のことを言います。

統領(大統領)・首領・宰領・頭領・総領・親分・かしら・・・   みんなドンです。


フランス・韓国で、大統領選がありました。大統領と言えば国のドンです。どちらの国の選挙も、世界中から結果が注目されました。

然しどんな大統領が選ばれても、 すべての国民を満足させるというわけには
参りません。フランスではマクロン氏が選ばれましたが、得票率は66%余です。棄権者を含めれば、不支持者の数はもっと多くなるはずです。

韓国では、 革新系の文在寅(ムンジェイン)氏が選ばれました。得票率は41%余です。他の候補や支持しなかった有権者との対立は、根深いと言われます。

就任後のハネムーン期間が終わったトランプ アメリカ大統領の獲得した票数は、争ったクリントン氏より少なく、今でも国民の支持率は4割程度です。


大統領の 「統領」とは、全てを支配するという意味です。 同音で、「頭領」(集団の長)・「棟梁」(大工の親方)があります。

統領の 「領」 には首または衣服の襟という意味があり、 最も大切な部分です。
「領袖」と言えば衣服の襟と袖の部分で、どちらも目立ちます。それで集団の指導者・幹部を、領袖と言うようになりました。

「綱領」と言えば、物事の主要な部分のことです。主義・主張・方針・施策を意味します。「領」には、支配する人・中心になる人という意味もあります。それで、統領(大統領)・宰領・首領・総領・頭領・・・ という言葉が生まれました。

加えて「領」には、自分のものにする・治める・所有する(地域など)という意味や、受け取る(受領・領収・・・ )という意味もあります。さらには、分かる・悟るなどの意味もあり、奥の深い言葉です。


かって日本の統治者だった天皇は、今は象徴と言われます。

憲法の第1章第1条で、「天皇は、 日本国の象徴であり日本国民統合の象徴で
あって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。」とあります。

象徴という言葉の意味が難解です。 辞書をひくと、

「抽象的なことや精神的な内容を、その感じをもつ具体的な形・色・音などで表すこと。またその表されたもの。 記号・符号。」  とありました。 よく分かりません。

君主制の国では、「君主」・「皇帝」・「王」・「帝王」・「大公」・・・ と呼ばれる国もあります。現在君主制の国は、世界で四十数ヶ国あるようです。(英連邦加盟国を含めて) 殆どが立憲君主制で、権力が憲法によって規制されています。


特別な王に、宗教の始祖があります。キリスト・釈迦・ムハンマド(マホメット)などは、宗教界における各宗派のドンです。彼らは、彼らを信ずる人々の人生・生活を支配しています。


ギャングや暴力団のトップにも、ドンがいます。普段は、 親分・会長・総長・組長・かしら・・・ などと呼ばれます。昔はばくち打ちが生業でしたから、  貸元・代貸
・顔役・・・ と言われました。


ドンも色々です。良いドンが集団を率いてくれるなら、心配は無いのですが・・・


定期検診で赤血球・血色素が共に減少し、軽い貧血状態と診断されました。医師は、老化現象と言われる変化が起きてもおかしくない年齢だと言います。

老人とは何歳ぐらいからなのでしょうか?
高齢化社会ですから、80歳を超えても若者が顔負けするような元気で社会生活を続けている人もいます。

一般的には、60〜65歳以上からを老年期と言います。老人福祉法でも、65歳以上が対象になります。75歳以上を後期高齢者と言いますから、老年期は20年以上もあると考えられます。

老いるということは、体の働きは言うまでもありませんが、心の老化も考えられます。心の老化は、脳の老化と密接な関係があるようです。

脳の老化は、生理的老化でもあります。ただ気をつけなくてはいけないのは、病的な心の老化も存在するということです。

アルツハイマー病などは、脳の老化と関係するようですが、他にもうつ病や神経症のような心の病気もあります。


 可惜歓娯地 都非少壮時  
              (杜甫 712〜770年 唐の詩人 詩聖と称される)
 

(歓楽の機会は少なくなったし、もう若い時のように遊びまわる体力も無い。)


「老」の文字は、長毛で背中の曲がった老人が、杖をついている形の象形文字です。「老」とは、ちぢむことでもあるのです。

ちぢむのは、身体だけではありません。思考力・判断力・創造性・感受性・審美眼・記憶力・再生力・柔軟性・洞察力・・・ みんなちぢみます。

ですから、独りよがり・頑固さが目立つようになります。自己主張ばかりして適応力に欠け、視野も世間付き合いも狭くなりがちです。


でも、人生80年時代です。そんなに老化を嘆くことも無いようです。
杜甫もこう詠っています。

  朝回日日典春衣
 毎日江頭尽酔帰
 酒債尋常行処有
 人生七十古来稀
 穿花蛺蝶深深見
 点水蜻點款款飛
 伝語風光共流転
 暫時相賞莫相違


(日々の宮仕えから戻り春着を質に入れ、その金で酒を求め、曲江のほとりで
酩酊するまで飲んでから家に帰る。酒代のツケは方々にあるが、気にしない。
人生70歳まで生きるのは、稀だと言われるのだから。蜜を吸うチョウチョが、
花ビラの奥に見えかくれする。トンボは、水面に点々と尾を触れながら飛んで
いる。素晴らしい景色だが、自然は移り変わって行く。
しばらくでいいからお互いに楽しんで、背きあうことが無いようにしよう。)


 

花の命

 久方の  光のどけき  春の日に
         しず心なく  花の散るらむ

                                (小倉百人一首 紀友則)

日の光はのどかな春の日なのに、どうして落ち着いた気持ちもなく、あわただしく花は散るのでしょうか?

ほんとうに花の命は短くて、 花が咲くまでには半年も1年もかかるのに、 桜も
チューリップも1週間しか咲いていません。

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ソメイヨシノ

わが家でも月下美人やサボテンの花は、一夜の命です。 朝顔は午前中、芙蓉は
1日花、ドイツアヤメは3日間ほどです。

花の種類は実に多く、そのつくりやしくみは多様で、形も色も違います。だから寿命も違うのでしょうか?

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サボテン
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スズラン

花には原則としてメシベとオシベがあり、花びら・萼(がく)・苞(ほう)が
あって、それが花柄で枝についています。

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ツツジ

メシベはオシベの花粉がつくと、管が伸びて胚珠に達し、やがて種(たね)に
なります。

花びらは美しい形や色を持っていますが、つぼみの時はオシベやメシベの保護をしています。萼や苞もつぼみを保護していますが、花びらと見分けがつかないものもあります。

時には、オシベが花びらに変わってしまうこともあります。(八重咲きの場合) 
以上は原則ですが、形・色・枝や茎についてる様子は千差万別です。

椿姫で有名なツバキは、日本列島・朝鮮半島・中国 山東半島に分布します。日本では古くから鑑賞花木として、ツバキの栽培が盛んでした。園芸品種もたくさんあって(文化・文政時代には、すでに400〜500種もあった。)日本の椿は世界的にも有名です。

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ツバキ

江戸時代には、「百椿集」・「百椿図」などの文献がベストセラーでした。(江戸でも京都でも出版された)  同時代に京都で作られた「百椿図」の序文に、烏丸光広という人がこう書いています。

日本の花は桜と言われるが、いまでは花と言えば椿になった。

ツバキを椿と書くのは国字で、中国で椿(チュン)と呼んでいるのは、センダン科の落葉高木「チャンチンチャンチン」のことです。(庭木や街路樹として植えられ、7月頃白い小花をいっぱいつける。)

ところで椿姫(小デュマ作 1824〜1895年)ですが、主人公のマルグリット・ゴティエは、月の25日間は白いツバキを、後の5日間は紅いツバキの花束を持って、劇場や社交界に現れるのを常としていました。



世界盆栽大会

昨日教え子の Y. T に誘われて「世界盆栽大会 in さいたま」へ行ってきました。会場はサッカーで有名な「さいたまスーパーアリーナ」です。

JR の「さいたま新都心駅」で下車して先ずビックリしたのが、駅周辺の見違えるような都市化です。昔 東北線の蒸気機関車で通過した頃は、のどかな田園風景が広がっていた辺りです。 大規模な土地区画整理事業によって再開発が進み、
目を奪われるようなデザインの近代都市に生まれ変わっていました。

ゴールデンウイークの初日でもあり、新聞やテレビでも紹介されたので、大変な人出でした。 人混みに圧倒されて、展示された盆栽の殆どを素通りするような
始末でした。

ただ今まではお金持ちや老人の趣味として捉えられていた盆栽が、芸術作品として認知され、世界中で愛好者が増え、愛されるようになったということはよく分かりました。


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さいたま新都心駅前に、葛飾北斎の絵を模した風景を、
盆栽仕立てで展示していました。


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皇居の盆栽がありました。

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華やかな盆栽もありました。

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さいたま市の小学校では、盆栽教育活動を実施しています。

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シンボル盆栽 真柏 銘「飛龍」 推定樹齢一千年超。