幼児教育を語るひろば

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来年のことを言うと鬼が笑うけど

10月に入るとすぐに、年賀状印刷申し込みの案内が郵便局から送られてきました。今年もそんな時期になったのかと、追い立てられるような気持ちになりました。

教え子たちの関係もあって、毎年300枚近くの年賀状を出します。老化のせいか、もう手書きは出来ません。そこで毎年、郵便局に印刷を頼んでいます。

そんなわけで、来年のことですがどんな年賀状があるのか?  と、 見本を見てみました。

来年は戌年なので、犬の絵柄や文字を図案化したものが多くあります。「犬」の文字は、昔の十二支に使われた「戌」が用いられています。やはり古い文字の方が、貫禄があるようです。

本来十二支は、中国の天文学で毎年の木星の位置を示すために、天を十二分した時の呼び名です。それが日本に伝わって時刻・方角を表すために使われ、動物の名が当てられました。


他に見本で多いのは、植物の松竹梅の図案です。松竹梅は慶事に用いられますが、どれも冬の寒さに強いからだと思います。

そして松は常に緑の葉を保って若々しく、 竹はしなやかな美しい茎と力強い節を持ち、 梅は寒い季節の中で心和ませる清純な花と香りを 私たちに与えてくれます。

他の植物では、南天の絵柄が使われていました。冬に赤い小さな球形の実がなるナンテンは、難を他に転ずることに通じるので、縁起の良い植物として好まれています。


動物では、鳳凰(架空の鳥)・鶴・亀などがデザイン化されていました。

鳳凰はつがいで、鳳が雄で 凰が雌です。中国の伝説に出てくるのですが、桐の木に宿り、 聖人が世に出る時に現れる慶鳥と言われます。

鶴と 亀は昔から千年も万年生きると言われます。どちらも長生きを象徴する動物です。

 ああままよ  生きても  亀の百分の一  (一茶)


長寿はめでたいので、年賀状にも「壽(寿)」がデザイン化されていました。

喜寿(77歳)・米寿(88歳)・白寿(99歳)
今は百歳以上も驚かな時代ですから、茶寿(108歳)・皇寿(111歳)もありです。112歳以上は、椿寿と言います。

平均寿命は、室町時代が14歳、江戸時代が22歳と言われます。
超高齢化社会が迫ってきていますね。


風景でダントツなのは、富士山です。
「一富士  二鷹  三茄子」 と、言われます。
やはり富士山は、日本を代表する山だからですね。

 蝸牛  そろそろ登れ  富士の山  (一茶)


その他にもお正月に縁のある図案が色々ありました。

獅子舞・宝船に乗った七福神・羽子板・凧・鼓(小鼓・大鼓)・・・

早々とお正月気分に浸りながら、どんな年賀状にしようかと思案中です。



選挙と言葉

重箱の隅をつつくような話で恐縮ですが、つい気になったものですから・・・

選挙に美辞麗句がつきまとうのもうなづけますが、言葉は思想の表現とも言われます。だからたとえ選挙でも、大切に使って欲しいのです。

今回の三極対決と言われる総選挙も、候補者が正しい言葉で語るならば、国民も物の見方や考え方を正す余裕が生まれます。


安倍首相は、自由民主党を「進歩する保守党」と言いました。小池党首は、希望の党を「寛容な改革保守党」と言います。

保守 とは、伝統を守り、物事の考え方や風習を、安易に改めたりしないということです。保守点検と言えば、正常な状態を保って、それが損なわれないようにすることです。

ただ一般的には、保守と言うと古い思想で反動的な態度を指すような感じがするので、進歩する保守とか寛容な改革保守などと表現しているのだと思います。

保守は古い思想・反動であって、革新は進歩であるということではありません。保守とか革新とか言うのは、従来からのものを維持していくか改めるかという手続きの問題なのです。

だからそれが直ぐに、政治の正しい方向に向かって退歩するとか進歩するとかいうことと結びつくことは無いのです。

単純に「古いものは悪い」ということにはならないし、「新しいものは良い」ということにもならないのです。


希望の党に受け入れられなくて急遽立ち上げた立憲民主党は、リベラル派を自負しています。リベラル ( liberal ) はコンサイス英和辞典によると、自由思想の・進歩的な・寛大な・気前のいい・豊富な・自由な・・・ などの意味があります。

自由は良いことですが、憲法改正・消費税増税・社会保障・安全保障などに対する政権批判が強すぎると、立憲民主党が主張する自由さ・寛大さ・豊富さなどが失せて行くのではないでしょうか? 


要するに、古い ー 新しい ・ 速い ー 遅い ・ 大きい ー 小さい ・ 長い ー 短い と言うような数量的結果と、善悪 という価値とは、必ずしも一致するものでは無いということです。


例え一時的な選挙言葉であっても、大事なことはどのようなことをどのように訴え、そして何を何のために改めようと主張しているのか?   目的意識に照らして表現しなければ、言葉が価値に結びつくことはありません。



深まる秋色

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入船山記念館で(旧呉鎮守府司令長官官舎跡・広島県呉市)
                   昨年11月初旬に訪れて写したもの


中秋の名月
中秋の名月は、例年なら9月に見られるのですが、今年は暦の都合で10月4日になりました。 中秋とは、 旧暦8月15日のことで、新暦だと9月になったり10月になったりします。

名月を取ってくれろと泣く子かな  一茶

4日の中秋の名月は、雲のカーテン越しに見ました。翌十六夜(いざよい)の月は、雲に邪魔され無いではっきり見ることができました。

実は十六夜の月は中秋の名月では無く、仲秋の名月となります。

人偏の無いは、旧暦8月15日の月にのみ用いられて、その前後の月は人偏のあるが使われます。


十六夜の月をいざよいと呼ぶのは?

文語ではためらうことをいざよふと言います。十六夜は十五夜の満月よりも遅く、翌日ためらうように出て来るので、こう呼ばれるようになったと言われます。昔の人の表現は、興がありますね。


9月の十五夜に対して、10月には十三夜があります。(今年は11月1日)

豆名月・栗名月とも呼ばれます。お月様に、収穫した豆や栗を供えます。


お会式
きょう近所にある日蓮宗のお寺の境内を通ったら、信徒の人たちが万燈作りをしていました。

いつも10月13日のお会式の日には、造花で飾った万燈を先頭に、信徒の人たちがうちわ太鼓を鳴らして、「南無妙法蓮華経」と妙号を唱えながらお寺の周辺を巡ります。

例年わが家では、お会式が来ると冬が近いことを知ります。夏・秋の衣服をしまったり、暖房器具の点検をしたりするのが習わしです。

今年は夏から秋への移り変わりがはっきりしないままに、秋の深まりを覚えるようになってしまいました。



初心忘るべからず

  初心不可忘
   この句 三箇条の口伝あり

   是非初心不可忘
   時々初心不可忘
   老後初心不可忘



初心忘るべからず は、何事も最初の謙虚な気持ちや志を忘れてはならない!  という意味で使われます。

元は世阿弥が50歳半ばに書いた「花鏡」の中にある言葉です。彼は能の修行について「 習い始めた頃の芸や人間としての未熟さを忘れてはならない! 」 と戒めました。

大事にしたい言葉です。でも「 言うは易く 行うは難し 」です。

選挙前の公約を、当選したら知らん顔の政治家もいます。他人事ではありません。自分自身も、初心を忘れることは少なくないのです。

でも世阿弥もお見通しで 「 人生には、色々な初心がある。人に褒められると、のぼせ上がってしまうこともある。その時できたというのは一時のことで、むしろその時こそ自分の未熟さに気づいて、精進しなければならない! 」 と、諭しています。 「そうでなければ、真の花は咲かない。」 とも言っています。


ユニセフ・ニュース 255号に、こんな記事がありました。

 はじめが肝心能の発達、七つの事実

以下は、2014年4月16日ユニセフが主催し、脳科学をはじめとする様々な分野から世界的な16人の科学者が集い開かれた「脳科学シンポジュウム」の報告書 『 Building Better Brains 』 にまとめられた、脳の発達に関する七つの事実です。

 1、人の脳には、860億個のニューロンと、
   それをつなぐ1000兆個のシナプスがあります。

 2、乳幼児期、シナプスを経由し、
   ニューロン同士が毎秒700〜1000個という
   驚異的なスピードで接続していきます。

 3、脳の重量の87%は、
   こうして3歳までに出来上がります。

 4、3歳の脳は、大人の2倍、活発に動いています。

 5、乳幼児の子どものエネルギーの大半(50〜75%)は、
   脳の発達のために使われています。

 6、人は、「脳の可塑性」(外的な刺激や環境の変化に応じて
    ニューロンの働きを最適化する力)
が 高かったゆえに、
   生命の歴史の中で進化を遂げ、現在に至っています。

 7、そしてこの可塑性は、7歳までに半減してしまいます。 

              だから ー はじめが肝心



お礼

 お礼

体調がすぐれないことをブログに書いたところ、おつき合い頂いている何人かの方から、お見舞いや励ましのメールなどを頂戴しました。お気遣い賜り、心からお礼申し上げます。
お陰さまで体調も元に戻り、平常の生活が営めるようになりました。ご報告を兼ね、お礼に代えさせて頂きます。